和歌山市|企業訪問日記・サイト担当者による事業者のインタビュー記事|第61回 “共に学び 共に笑おう”

和歌山市
企業情報サイト

Home 》 企業訪問日記

第61回 “共に学び 共に笑おう”
株式会社KEGキャリア・アカデミー

業種:
その他
職種:
管理・事務/ 保育・教育/

きらり輝く元気な企業 第61社
ご紹介する企業は、和歌山の教育産業を牽引する“株式会社KEGキャリア・アカデミー”です。
 
   (株式会社KEGキャリア・アカデミー)
今回は、代表取締役社長 角野寛典さんと秘書室係長 佐原匠さんにお話を伺いました。
 
        ( 角野寛典社長 )

Q会社の経営理念を教えてください。
 「教育を通して社会貢献をする」を経営理念とし、教育を基軸に「すべては一人ひとりの生徒のために」の行動指針の下、地域発展に寄与しつつ成長を目指しています。
 この社会貢献をするという理念の根底には、私の母親がそろばん教室を営んでいた事があります。私が生まれた昭和40年当時では、結婚や出産を機に仕事をやめて家庭に入るというのが社会的な風潮でした。私の母親も結婚を機に退職しましたが、その後、そろばん教室を始めました。そういった時代に育ち、私は女性の社会進出に対して何かお手伝いをしたいと思うようになりました。子育て中の女性が安心して働くには、子供の居場所を作る必要があると思い、塾を開校しました。よって私たちは、単に勉強を教えるだけではなく、家庭に代わる「安心・安全な場所」の提供を通して、女性が活き活きと働きに行ける環境をつくることで、社会貢献していきたいと思っています。

Q起業のきっかけと事業内容について教えてください。
 昭和63年に大学を卒業して、塾を開校したのが起業の始まりです。私自身、自分で何かやろうという思いは学生時代から持っており、また実家がそろばん教室を営んでいたのもあり、個人学習塾を始めました。その後、当時アルバイトで働いてくれていた学生(現:常務取締役)が弊社で働きたいと申し出てくれて、その熱意を受け、従業員として雇いました。このことをきっかけに、個人塾から脱却し会社として、事業拡大路線に取り組むことを考えました。
 しかし、当時の学習塾業界はすでに成熟産業でありました。その中で私は「横(1学年毎)」に広げて勝負をするのではなく、「縦(1学年の単位だけでなく、幼・小も含めて幅広い年層)」に広げて勝負しようと考えて事業展開をしました。教育を通して関れるところはすべて関っていきたいと思い、弱みを強みに変えるように事業拡大を行いました。弊社のように「縦」に事業を広げているビジネスケースは全国的に少なく、他社から取材や研修に来てもらえる企業になりました。
 そして現在は、認可の小規模保育園、幼児教室、小・中・高校生を対象とした学習塾、通信・単位制学校、職業訓練学校、カルチャー教室、社会貢献委託事業、障がい者就労移行支援事業等の運営を行っています。

Q今後の事業展開について教えてください。
 単に本業を行うだけではなく、どんな+αをするかが重要になってくると思います。例えば、保育園事業に関して、安心・安全の場所を提供するのは当然のことで、保護者の方の社会進出に対してどのような手助けができるのか、また弊社は無店舗型ではなく地域密着の店舗型運営を行っており、今後は地域住民と一緒になって地元経済を発展させるための一翼を担っていくような事業展開をしていきたいです。
 また企業として、5年から10年の内に、売上高100億円そして株式上場を目標に進んで行きたいと思っています。そのために次の3つを柱に掲げ業務を行います。
1.更なる発展
2.能力の向上
3.一致団結   
 この三つが揃って初めて達成できると思っています。特にここ2~3年は能力向上に力を入れていきたいと思います。システムを作っても能力がついてこないと意味がないので、社員研修を行い、会社の経営理念を落とし込み、個々人の能力アップを図っていきたいと思います。
 また店舗展開についてはネット参入に事業等を進めないで店舗拡大をしていきたいと思っています。授業は映像にシフトしていますが、学習のフォローについては、実際に先生が生徒と対面・フォローし、コミュニケーションを取る事が重要であると思うので、地域と現場に密着した事業展開にこだわりを持って、社員全員で経営理念の下、団結して事業に取り組んでいきたいと思っています。
 
Q職場の雰囲気や福利厚生について教えてください。
 職場の雰囲気は、やりがいを持った社員が各々邁進していけば、必然的に雰囲気が良くなると思います。社員一人ひとりがプロとして切磋琢磨して業務に取り組めるやりがいを持って働ける環境を作っていきたいと思います。
 また福利厚生に関しては、「飲みニケーション」を大事にしたいので、飲み会の申請をしてくれたら、飲み会費の助成金を出すようにしており、社員同士がコミュニケーションを取れる場を作れるように取り組んでいます。また社員旅行も2~3年に1回のペースで、会社の全額負担で行きます。今年は、研修も入れて1日目は、今年の仕事のスローガンである「安心・安全の徹底」を学ぶということで大飯原発へ行き、2日目は、滋賀の長浜と近江八幡で観光をしました。
 
       ( 事務所内風景 )

Q求める人材について教えてください。
 各部門によって必要になる素質やスキルは異なってくるので一概には言えませんが、求める人材は「誠実である人」に尽きると思っています。能力などは研修や自己研鑽で伸ばしていくことが出来きます。「誠実」であって仕事に「やりがい」を持って取り組める人であれば、何度失敗してもいつか必ず成功することができると思うので、そういった方と一緒に仕事をしたいと思います。
 今後は店舗展開に力を入れていきたいと思っています。店舗拡大は場所と人材が確保できてこそ出店が可能になります。人材を育てるノウハウは持っているので、良い人材と巡り会えたらすぐに採用していきたいと考えています