和歌山市|企業訪問日記・サイト担当者による事業者のインタビュー記事|第58回 “国産にこだわった木製タンブリン”

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第58回 “国産にこだわった木製タンブリン”
野上木工株式会社

業種:
製造
職種:
ものづくり/

きらり輝く元気な企業 第58社
ご紹介する企業は、ヤマヨ・タンブリンでおなじみの“野上木工株式会社”です。
今回、お話を伺ったのは、代表取締役社長の野上義幸さんと野上祐人さんです。
 
  (左:野上祐人さん 右:野上義幸社長)

Q.会社の経営理念を教えてください。
「人々の笑顔のために、佳いものを革新的に創造し、届けること」
 私たちは、製品造りやサービスを提供するにあたって、もっとも大切なことはお客様の喜びと考えています。それを実現するためには「安全」・「創造」・「情熱」の3点であると私たちは考えています。教育用として使われる製品造りをしていることから、私たちの活動の基本は「安全」です。その為に、材料の選択や仕入れ商品の検査など、「安全」に関する取り組みを進めています。また、常に今までになかった新たな価値を付加するために、研究・開発や、サービスの改善などにより、「創造」に取り組んでいます。そしてこれらの取り組みを従業員ひとりひとりが意識し、日々の研鑽と新たな挑戦をし、飽くなき「情熱」を製品に注ぎこんでいます。

Q.事業内容について教えてください。
 弊社の事業は、①楽器(打楽器)の製造②家具の販売③介護用品(福祉用具)のレンタル・販売④雑貨の販売を行っています。
 創業当初は蒸篭やお盆、茶櫃などの木製製品を主に作っていて、その中でも特に丸い形状の製品の製造を得意としており、その流れでタンブリンや太鼓の打楽器を造るようになりました。現在は、モンキータンブリンや音の調節ができるタンブリンをはじめ、大小様々な太鼓を作っています。タンブリンは合板の木材、皮部、鈴(シンバル)など厳選したこだわりの国産素材を使用し、プラスティック製では表現できない音色を作り出しています。また、塗装やリボン部分など、幼児が舐めても問題のないように配慮しています。
 家具の販売は、近年は大量生産による低価格商品が多く市場に出回っているので、弊社では、家具の特徴づけを行い、珍しい家具を取り扱うなど他社・他店との差別化を図っています。お客様から介護用のベッドが欲しいとの要望があり、介護用品の販売を始めました。そして福祉用具専門相談員の資格を取り、販売だけでなくレンタルも行っており、細やかなサービスを提供しています。
  
       (工業内 作業風景)

Q.これからの事業展開について教えてください。
 まず楽器の製造分野は、人口減少などにより生徒数が減少しつつありますが、学校教育がある限りタンブリンの需要はあるので、安全性の高い木製タンブリンを提供し続けていきます。そして従来の教育分野を超え、音楽療法や介護分野など様々な分野において利用される打楽器を造り、お客様や市場のニーズを叶えていきたいと思っています。
 次に家具の販売はお客様の生活に彩りを添えられ、また使いやすい佳いものを提供し続けていくことを目指します。介護用品は、弊社の強みである小回りの利くきめ細かなサービスで地域の高齢社会を支えていきたいと思います。

Q.職場の雰囲気について教えてください。
 職場の環境は明るい雰囲気です。また勤続年数が長い職人の方もおり、アットホームな暖かい職場になっています。また、製造業になるので、安全第一で作業を行う作業環境を作れるように力を入れており、従業員一同が協力して目標に向かっています。

Q.求める人材とキャリアプランについて教えてください。
「新しい考え方を持てる方」
「諦めない方」
「積極的に取り組める方」 です。

常に工夫していかないと個人としても企業としても進歩はないと思うので、現状に満足しないで、疑問を持って、新しいことに積極的に挑戦していける人と一緒に仕事をしたいと思います。
 入社後のキャリアプランはOJTを通じて段階的に作業を進めていき、弊社でのすべての作業を身につけてもらいます。作業にあたり、個々の適正を見ながら、集中的な配置を決定し、個々の技能を伸ばしていきます。また、定期的に配置更新を行い、幅広く技能を広げる取り組みを行っています。

Q.就職活動中の方へのメッセージをお願いします。
 何事もやってみることが大切だと思っています。今までやったことのない事をやってみると世界が変わります。誰にでも最初があるので、できないのが当たり前です。最初の一歩を踏み出すことは、怖いもので非常にエネルギーが必要になりますが、一度踏み出して挑戦してみると何とかなるものです。これと決めて進むのも一つの選択肢ですが、知らない環境で未経験のことやってみると意外に向いていたりするものなので、広い視野をもって様々なことに挑戦して自分の道を探して欲しいと思います