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第49回 「Passion for innovation 和歌山から世界へ」
ノーリツプレシジョン株式会社

業種:
製造
職種:
営業/ 管理・事務/ その他(分類できないものも含む)/

和歌山市のがんばる企業 第 49 社
ご紹介する企業は、 Passion for innovation “ノーリツプレシジョン株式会社”です。

  
( ノーリツプレシジョン株式会社 外観・正面入口 )

今回は、代表取締役社長 星野達也さんと総務課長 近藤洋臣さんにお話をお伺いしました。


 ( 代表取締役社長 星野 達也 さん )

Q会社の経営理念について教えてください。
 「モノづくりの力で、新しい価値を生み、社会を変えていく」を経営理念として掲げています。近年はデジタル技術の進歩により、写真をプリントして楽しむから見て楽しむに変わりつつあり、イメージング業界は大きな岐路にありますが、写真の価値はまだまだ残っており、楽しみ方が見直されています。イメージング事業に注力しつつ、60年以上にわたり培った技術や経験を活かし、医療・介護領域においても、モノづくりを通して社会貢献を行うと共に、和歌山から全世界に向け新しい価値を発信し、社員一人ひとりが熱い情熱をもって成長していく会社を目指しています。

Q事業内容について教えてください。

 弊社の事業にはイメージング事業と医療・介護機器事業があります。
 イメージング事業は、弊社の前身であるノーリツ鋼機の創業当初より行っている主力事業になります。1枚の写真にかける想いから始まった当事業は66年目を迎え、世界初の写真一時間仕上げを実現した「ミニラボQSS-1型」、環境に配慮したインクジェット式小型写真処理機の開発・製造販売を行い、現在は写真プリンターのQSSシリーズ、プリンターや写真受付機などの周辺機器の一元管理する「EZ Controller」、防犯カメラなどの画像鮮明化ソフト「AccuSmart Vision」を製造販売しています。また海外には拠点となる販社が6社あり、壁やコルクボードに写真を貼って飾る文化が強いアメリカ・カナダの北米地域での利益が大半を占めています。北米地域だけでなく、ヨーロッパやアジア圏の販路拡大を目指して世界を相手に仕事をしています
 医療・介護機器事業ではイメージング事業で磨き上げた技術をベースに介護医療施設向け3次元電子マット式見守りシステム「NeosCare(ネオスケア)」を開発しました。従来の見守り機器とは異なり、最先端のロボットテクノロジーを用いた見守りシステムと人の目で見る見守りを合わせた革新的なロボット介護機器です。最新の検知システムで危険動作の予知を行い、介護担当者に通知が届き、早いタイミングの介助ができるようになり、転倒回数や転倒者が減りました。介護業界は、慢性的に人手が足りない状態であり、夜間勤務は特に手一杯になっている状態なので、この設備を導入することで介護職員の方の負担軽減に役立っています。そして経済産業省ロボット介護機器開発・導入促進事業<見守り支援機器(介護施設型)>の「優秀機器認定」第1号製品に認定されました。また、医療機器の二プロ社と「輸液ポンプ」を共同開発し、製造しています。
 これらの事業を通して、モノづくりの素晴らしさを伝え、人々の生活を豊かに、幸せにする手助けをしています。

Qこれからの事業展開について教えてください。

 今現在、デジタルカメラやスマートフォンを始めデータ保存の可能な機器の台頭によってイメージング業界は縮小傾向にあります。しかしデータ化してクラウドに保存するだけではなく、写真に現像してアルバムに残すという文化は根強く残っています。規模は縮小傾向にあっても弊社の強みのマーケットはまだまだ大きくできる分野であるので、世界一の技術を持っている銀塩プリンターをはじめ、インクジェットプリンターで既存マーケットを大事にしつつ、新規開拓をしていきたいと考えています。
 医療・介護機器事業においては、市場は今後より大きくなるので、その中で戦っていけるように「NeosCare(ネオスケア)」を改良して完成度を上げていきたいと思いますし、業界の変化のスピードは速いので現在見えていない部分も出てくると思うので、投資が必要であれば投資を行っていきたいと思います。

Q職場の雰囲気について教えてください。
 明るく良い雰囲気で仕事が出来ています。最近は製造部が一番盛り上がっているように感じます。お互いにコミュニケーションをとることを大事にしており、社内のレイアウトもフラットにし、全体集会ランチミーティングを行っています。社長とのランチミーティングでは、従業員から社長への発言もあり、回を重ねるごとに盛り上がってきています。社外活動も盛んに行っており、「ソフトバレー大会」や職場対抗の「ボーリング大会」を行っています。他にも「仕事始め式」や、社員とそのご家族が参加しての「流しそうめん」などの催しも行っています。そうしたこともあり、職場の雰囲気は風通しの良い職場になっていると思います。

(社員とそのご家族参加の流しそうめん)

Q働き方への取組などについて教えてください。
 以前は残業が多かったので、原則的に長時間残業を禁止にし、午後8時30分を完全消灯時間としています。ただし、海外企業や国外事業所との会議や商談など理由がある場合は例外です。フォローとして生産性を向上させるセミナーを開催して思考方法や仕事の進め方など見直しを行っています。
 また、女性の復職にも力を入れており、産休・育休、育児時短勤務の制度も設けており、1度職場を離れた方でも復帰される方は比較的多いです。弊社には現在3人の部長がいますが、そのうちの1人は育児休暇を終えて復職した子育て中のお母さんです。

       (事務所内風景)

Q求める人材と研修制度について教えてください。
 求める人材は、「やる気がある人」です。受け身にならず、自分自身が主体となって積極的に仕事に取り組める人です。周囲と関係性を構築しながらチームプレーができ、貪欲に成長していくようなバイタリティに溢れる人を募集します。
 入社後の研修に関しては、新入社員研修からはじまりフォロー研修など階層別研修があります。その他に専門教育や選択型研修、全社研修など様々な研修があり、従業員の向上心を支援しています。自分自身で様々なスキルを身につける事ができる会社です。
 弊社は大企業と互角に戦っている中堅企業であり、世界を相手にしているグローバルカンパニーです。モノづくりの力で、新しい価値を生み、社会を変えていくという理念のもと、和歌山の地から雇用を生み、日本の製造業に勇気を与えるモデルケースになりたいと思います。