和歌山市|企業訪問日記・サイト担当者による事業者のインタビュー記事|第41回 「Think What’s Best For ! How It Works ! 」

和歌山市
企業情報サイト

Home 》 企業訪問日記

第41回 「Think What’s Best For ! How It Works ! 」
小西化学工業株式会社

業種:
製造
職種:
ものづくり/ その他(分類できないものも含む)/

和歌山市のがんばる企業!「キラリ!KONISHI
今回は、小西化学工業株式会社を紹介します。

   
           ( 小西化学工業株式会社 正面・入り口看板)

 本日、お話してくださったのは代表取締役社長小西弘矩さんと総務部長辻和男さんです。 

 
( 代表取締役社長 小西 弘矩さん )

 

Q.会社の経営理念を教えてください。

 「企業を永続させること」が私たちのゴールであり経営理念です。
それは将来にわたり利益を創出し続けることであり、社会から認知され続けることです。そのために、次の3つのファクターに重点を置いています。
 1.手がける事業を見極める。
 2.永続性のメカニズムを埋め込む。
 3.人材の育成に最大の力点を置く。

 

Q.事業について教えてください

 原料・中間体を製造する化学メーカーです。主力製品としてDHDPSがあります。この製品は耐熱性に優れたスーパーエンプラの原料になりますが、最近は自動車軽量化のための燃料系機器、工業用用水の水処理の透過膜、医療用透析膜等の原材料として需要が大幅に伸びており、本社とあわせ福井工場にも第2の生産拠点となるプラントを建設中です。
 また2003年から受託生産を始めている多官能エポキシ樹脂があります。現在B(ボーイング)787向けの炭素繊維複合材料(CFRP)にも用いられているこのエポキシ樹脂は、炭素繊維素材に含浸(炭素繊維を織り込んだ物を溶融した樹脂に浸す)させることによってアルミ合金の1/4の重さで10倍の強度をほこる炭素繊維複合材になります。その複合材がB787の胴体部や主翼・尾翼に使われています。質量が軽くなり強度が増したことにより、従来比約20%の省エネ化を実現し、また窓を大きくし天井高を高くするなど設計の自由度が上がり、それによって機内をより快適な空間としてお客様に提供することにつながりました。
 その他多くの中間体製品を生産しています。最終的には“飛行機”、“自動車”、“膜”などの最先端分野から感熱紙レシートなどの身近なところまで、その機能を通じて社会に貢献しています。

 

Q.会社の福利厚生等について教えてください。

 「コミュニケーション奨励金」は、社員3人以上での飲み会や食事会への補助です。回数制限無しですので、部内コミュニケーションだけでなく、部署を越えた社員同士のコミュニケーションにも活発に利用されています。「婚活奨励金」は、婚活パーティー参加者へのデート代です。こちらも回数制限無しですが、独身であることと、真面目に取り組む事が条件。社員にはしっかりした家庭を早く築いてより一層頑張ってほしいという社長の親心から始まりました。
 また「禁煙キャンペーン」や、健康診断時に実施している「腫瘍マーカー検査」や「インフルエンザ予防接種」への補助等、社員の健康に配慮した様々な取組みも行っており、平成28年度には国から「健康経営優良企業2017の授賞、また和歌山県より「わかやま健康推進企業」として県下第一号の認定をいただきました。

 
  (健康経営優良企業 2017 表彰状)

  

Q.職場の雰囲気等を教えてください。

 「社長デスクムービングアラウンド」という面白い取組みを随分と以前から実施しています。毎月1週間各部署の空いている席が社長席になります。若手社員にとっては社長との直接のコミュニケーションの中で、経営感覚を養う場にもなります。部内会議にはオブザーバーとして参加し、週末には一緒に食事しながら思いや夢を語り合います。また「社長聴くコミュニケーション」という社長と社員の1対1のコミュニケーションの場もあり、毎月2~3人ずつですが社長と何でも話しあえる機会を設けています。このような取り組みを通し、社長と社員の距離感をなくし、気軽に意思疎通ができる風通しの良い職場を目指しています。 

    
   (社長デスクムービングアラウンド)       (社長聴くコミュニケーション)

 

Q.「キラリ!KONISHI」について教えてください。

 「皆で明るく元気に、良い会社にしていこう」という全員参加の組織活性化活動です。福井工場も含めて社内を7つのチームに分け、各チームで美化・改善・活性化の取組み活動を2ヵ月毎に社内の大きな掲示板に更新し、お互いの活動を「見える化」しています。
 またISOの認証を受けている「品質・環境・安全」をテーマとした川柳コンテストやポスターコンテストなども毎年の恒例行事として開催し、お客様からも好評をいただいています。これらの活動の優秀作品は、社長も出席して毎月1回開催される昼食会にて、社長から直接記念品等が贈られ、社内活性化と一体感をより高めています。福井工場ともWEBで繋ぎ、同時進行です。社員数は増えても、規模が小さかった時代から続けている小西化学のこの文化は大切に守り続けたいと思っています。

    
    (キラリ!KONISHI活動掲示板)    (キラリ!KONISHIポスターコンテスト)     

 

Q.これからの事業の夢・目標を教えてください。

 常に新しい技術・製品・仕組みづくりへのチャレンジを続けていきます。

 社会のニーズやお客様への技術・ノウハウの提供など、社会やお客様にとってなくてはならないインサイダーパートナーを目指しています。そのためには常に新しいことへの挑戦が必要で、社長も社員も挑戦し続けています。

 

Q.求める人材、そして、メッセージをお願いします。

 会社の方針は「常にチャレンジ」。 社員も受け身で行動するのではなく、積極的に能動的に行動できる人材を求めています。そのような人材を「自律ある社員」に育てていきたいと思います。
 研究部部員には、十分な計画性をもった提案があれば、内容により通常の業務から外し、期間を設けてその提案にチャレンジさせます。
 また取引先の大手企業様にお願いし、若手を長期研修に行かせ新たなことを学ばせる機会も作っています。このような取組みを通して、自律ある社員を育て、自律ある企業を目指しています。