和歌山市|企業訪問日記・サイト担当者による事業者のインタビュー記事|第39回 「いつもどこかにサカナオ」

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第39回 「いつもどこかにサカナオ」
株式会社酒直

業種:
卸売・小売
職種:
管理・事務/

和歌山市のがんばる企業!「いつもどこかにサカナオ

今回は、株式会社酒直を紹介します。

本日、お話して下さったのは常務取締役酒本徹さん、総務部課長牛居秀臣さんです。

 
  ( 左:牛居秀臣さん、右:酒本徹さん )


Q.会社の経営理念を教えてください
-経営理念は「積極・親切・安全」です。
「積極」的に事業創造に取り組み、お客様の立場に立った「親切」・丁寧・誠実な対応を心掛け、「安全」という信頼感を第一に考え行動する。
創業以来変わらぬこの経営理念を社員一人ひとりが胸に刻み、日々の業務に取り組んでいます。

 

Q.事業について教えてください
-明治381月海草郡下津町において、創業者、酒本直吉が一文菓子屋を細々と始めたのが起こりです。その後、地域住民の方は基より、当時、下津港に停泊していた外国船に対し、船員向けの食料品類を販売するなど、日用雑貨販売の酒直商店として発足しました。
昭和に入り、戦争を経験し、激動の時代を生き抜いた2代目そして初代会長でもある酒本直一は、終戦直後のとある日に、和歌山城の天守閣に登り、焼け野原と化した街並みを見下ろして、「これからの復興にはセメントが要る。道路が整備されれば車輌が増える。油がいる。必ずセメントと石油が復興の寵児となるに違いない。」と、セメント・石油を中心とした事業展開を決意します。それが後のセメント・石油の特約権を取得する動機となり、そして、産業の中心は和歌山市内だと雑賀町に本店を設置し、昭和24年、株式会社酒直商店に改組します。昭和34年には多種多様なガラスを取り扱う硝子事業を、昭和51年には個人及び法人向けの保険事業を、昭和56年には紀州南高梅を使用した「宝梅」の販売を主とする食品事業を展開し、「いつもどこかに」のキャッチフレーズの下、皆様の暮らしを支える総合商社としての歩みを進めて参りました。
また、昭和38年には、中小企業に先駆けて全国で始めての週休2日制を導入しました。その背景には、酒本直一自身が馬車馬の如く働き、過労が祟り「心筋梗塞」を患った経験から、「人間働くだけでは話にならぬ。やはり遊ぶべき時には遊ぶべきである」と自身の人生を反省し、「せめてわが社の従業員に対しては、私のような悔ある人生を送らせてはならない」という考えからだったそうです。
現在も「健康でなければ仕事はできない。従業員が健康であってこそ、社業の発展がある」という考えの下、従業員のワークライフバランスの実現に向け、働き方改革を推進しています

  

Q.会社の福利厚生等について教えてください
-弊社では事業展開の違いにより6部門から構成される組織編成としています。その為、異なる部門間での交流が著しく乏しいという問題点があり、組織の枠を超えた親睦行事として3年に1度、全従業員を対象とした海外旅行を実施しています。また従業員同士の親睦を深めると同時に、海外旅行に行くことで国際人としての感覚が養われ、豊富な経験と幅広い見識が日々の業務にも生かされています。

 

Q.これからの事業の夢・目標について教えてください
‐創業当時からの社訓を守り、地域に根差しながら、6つの事業を連携させ、お客様の「夢」と共に多様化するニーズに応えながら価値ある商品をこれからも提供していきます。
そして、従業員の幸福の実現と社業の発展を通じて社会に貢献することが目標です。

  
    (百年企業表彰と優良企業法人表彰)

次にUターン就職された総務部課長の牛居秀臣さんにお話を伺います。

 Q.酒直への就職を決めた理由を教えてください
‐大学時代を東京で過ごす中で、地元和歌山の魅力を再認識する機会が増え、就職するなら和歌山でと大学3年の頃から思い始めました。しかし2005年の就活市場は就職氷河期の真っ只中にあり、東京で和歌山の求人を探すのは非常に困難な状況であった為、一時は大学院への進学を決めていましたが、ご縁があり、「酒直」の面接を受けることになりました。
そこで、商社とは地域経済を発展させる仕事であること、また取引先や周囲の人の生活を豊かにすることに直結した仕事だということを知り、「人」と「モノ」を繋げる仕事に魅力を感じ「酒直」に就職を決めました

 

Q.仕事についてやりがいや心がけている事はありますか
‐私は入社以来、総務の仕事に従事していますが、会社全体に関わる仕事が多いため、業務の守備範囲も広域に亘り、様々なビジネス知識や経験が求められます。
その為、幅広い知識の習得を目指しながら、実務スキルの向上に心掛けています。
また、企業が営業活動を円滑に進める上で総務部門が担う役割は必要不可欠であり、裏方として表舞台に立つ営業部門を支える役割に徹することにやりがいを感じています。
加え、脳に汗をかき、情報を駆使して、ビジネスを作っていくのが、「商社」の仕事だと考えており、常に俯瞰に物事を捉え、多角的な視点を持って業務に取り組むよう心掛けています。

 

Q.就職活動生へのメッセージ
‐就職活動は自分自身の個性と向き合う良い機会です。
「会社選び」は「自分探し」でもあります。
会社の規模や賃金の高低で就職先を選ぶのではなく、自分自身の適正に合った仕事を見極めることが重要だと思います。
また、会社側から見て魅力的な就活生とは、自分自身の魅力を正しく理解している人です。
皆さんの個性が活かせる会社、輝けるフィールドに出逢えることを応援しています。

 

最後に、酒直では新卒・中途に拘らず通年採用を行っています。
熱意と情熱を持って課題解決に取り組み、自己成長への努力を惜しまず、
周囲と協働し、責任感を持って主体的に行動できる人材を募集しています。