和歌山市のがんばる企業!
今回は、株式会社近鉄百貨店和歌山店を紹介します。
本日、お話してくださったのは営業推進部長宮﨑成広さん、営業推進部係長山口泰寛さん、販売員坂口りまさんです。
(営業推進部長宮﨑成広さん)
Q.会社の理念を教えてください
-わが社は百貨店業としての使命を遂行し、市民生活の向上と地域社会の発展に貢献し、もって社業の繁栄と成長を期する。
「百貨店業としての使命」とは、お客様の生活向上のためにファッションから生活雑貨、食料品に至るまでより良い上質なライフスタイルを提案し、お客様の満足度をあげていくことです。
この理念を実現するために以下の経営方針にもとづき企業活動を行っています。
・創造と改革の姿勢を持って、積極果敢に目標に取組む。
・顧客第一の精神に徹し、まごころと感謝の念をもって奉仕する。
・よりよき生活の提案者を目指し、魅力ある店づくりに努める。
・相互信頼を基盤として、取引先との共存共栄をはかる。
・理解と協議にもとづく人間関係を樹立し、働きがいのある職場環境をつくる。
Q.近鉄百貨店和歌山店について教えてください
-近鉄百貨店和歌山店のスタートは、昭和35年にオープンした「近鉄ストア」です。昭和38年に「㈱和歌山近鉄百貨店」と名称が変わりました。
和歌山店の職種としては、「営業」、「外商」、「営業推進」があります。
販売では、社内販売資格制度を活用し、商品の専門知識と接客技能を兼ね備えたスペシャリストが多数活躍しています。販売促進や販売計画、売り場店頭の売れ行き状況を把握、情報を収集・分析し、商品の仕入れなど業務は多岐にわたります。社内販売資格制度は、「ギフトアドバイザー」、「フィッティングアドバイザー」、「カラーコーディネーター」、「利き酒師」などがあります。和歌山店では現在69名が資格を有しています。
外商は、家庭外商と法人外商があります。家庭外商は、当店のお得意様に対して百貨店ならではの豊富な商品とノウハウを駆使してより良い生活提案を行っています。法人外商は、あらゆるジャンルの企業への受注販売活動を行います。
販売推進は、催事イベントや時代に対応したタイムリーな販売計画の立案を通じて、店の営業活動全般を支援しています。
セールスポイントは、海外ブランドをはじめ、国内外の化粧品や婦人服・紳士服などのファッションブランド、家庭用品や寝装品などの生活雑貨、日本酒、焼酎、ワインなどお酒から和・洋菓子のブランド、人気の惣菜から生鮮食品と総合的に商品がそろっていることです。当店は、県下唯一の百貨店として「地域にとってなくてはならない。あてにされるお店」となるよう地域貢献型百貨店を目指しています。
当店において、地域のお客様から最も喜んでいただけるイベントは物産展です。催事場で北海道大物産展、九州うまかもん市、全国美味いもの展、大京都展などを開催しています。また、全国の百貨店としては珍しいのですが、湯浅の醤油、南高梅の梅干、地元で有名なパンやスイーツ、お寿司、惣菜など県内の物産・商品を販売する「紀州路大物産展」も開催しています。
さらに、ゴールデンウィークやクリスマスには、高校生・大学生によるマンドリン演奏、ハンドベル演奏のイベントも開催しています。
次に、平成23年より始めた「KIPSカード」は、お買物やサービスのご利用額に応じてどんどんKIPSポイントがたまります。たまったポイントはKIPSポイント加盟店でご利用いただけ、大変お得で便利です。
「近鉄友の会」は毎月、一定額を12カ月間お積立ていただくと1年後に1カ月分のボーナスをプラスした金額でお買物をしていただけます。お得な会員にご入会いただき、楽しくお得にお買物をしていただければと思います。
(和歌山店1階インフォメーション)
Q.福利厚生等について教えてください
-和歌山店の従業員は288名(パート含む)です。そのうちの75%が女性です。取引先の販売員などを含めると約2000名近くになります。当社では仕事と家庭の両立支援ができるよう、育児休職は子どもが2歳になるまで、育児短時間勤務は子どもが中学校に入るまで取得することができます。実際に取得しているのは女性ですが、男性も取得することができ、和歌山店では現在、5名が育児休職中で、22名が育児短時間勤務をしています。
従業員はシフト勤務を組んで休日を取っています。会社からの伝達事項は、職場ごとの毎日の朝礼で伝達いたします。休日は、多くの社員がいますので野球、サッカーや吹奏楽などいろんな趣味をもつ人が多く、違った趣味を持つ社員同士楽しんでいます。
Q.仕事の上で心がけている事を教えてください
-入社してすぐに催事場、ギフトセンターの担当、顧客情報管理の担当、販売推進の担当を経て現在に至ります。
いろいろな仕事を担当することで知識も豊富になり、総合的な見解ができるようになると思います。新しいことにチャレンジする業務、毎日コツコツ行う業務など様々ですが、私は仕事をするなら楽しく、全力で取り組んでいます。その結果、失敗しても次に繋げることが大切と思っています。
ここからは、営業推進部山口泰寛さん、販売員坂口りまさんにお話を伺います。
(係長山口泰寛さん、販売員坂口りまさん)
Q.坂口さんが和歌山市で仕事をしようと決めた理由を教えてください
-箕島高校でバレーボールの副キャプテンを勤め、2016年4月から近鉄百貨店和歌山店に入社しました。
和歌山店で働く高校の先輩からお店の話を聞き、また、顧問の先生から「百貨店では、礼儀や挨拶のできることが求められるので、高校でバレーボールをしているあなたにはふさわしい職場だよ」と言われました。幼いころ親に連れられてデパ地下に来た時、店員さんが優しく応対してくれたのを覚えていて、大人になったら、私もこのような仕事をしたいなあ、と思っていました。それで先生からの推薦もあり、近鉄和歌山店に応募しました。
Q.入社前と入社後の自分に変化はありますか?
-学生時代は人前で話したり、初対面の人に自分から話すことが苦手でした。近鉄百貨店で仕事をするようになってからは、初対面の人に話しかけたり、人前で話すことができるようになりました。
Q.仕事の上でのやりがいや心がけている事を教えてください
-現在、地下の食品フロアでお菓子の販売をしています。
商品をご購入いただいたお客様から、「ありがとう、また来るね」と言って頂いた時は嬉しいです。最近ではお客様と接する中で、甘すぎるお菓子を避ける方が多いことが分かりました。お菓子の種類も多く、日持ちや味の好みなどお客様のニーズも様々ですので、お客様一人ひとりに合わせた対応を心がけ、ご相談に応えられるように商品や進物体裁について勉強し、知識を身につけていきたいと思っています。
Q.今後の目標を教えてください
-職場には尊敬する素晴らしい先輩方がいて、仕事の事を詳しく優しく教えてくれます。 その中に皆から信頼されている教育担当の先輩がいます。私もいずれそのような先輩になることが目標です。
(笑顔で接客する坂口さん)
Q.就職活動中の学生へのメッセージをお願いします。
-面接では、自己アピールすることが大事だと思います。
就職に関しては、先生に提案される事が多く、自分では勧められた会社を良く考え決断しました。面接に備えて、自分がどういった人間であるのか、また長所や短所など頭の中で整理し、しっかりと自己分析しておくことが大事だと思います。
採用について山口係長についてお話をうかがいました。
Q.採用や求める人材について教えてください
-新卒採用は、大学卒の方は本社(大阪)で、高校卒の方は和歌山店で行っており、毎年3名を採用しています。
入社してからは、大阪で約10日間の新入社員研修を受けていただき、その後、和歌山店に仮配属されます。それから約2カ月半の間、それぞれの売場にて実践の中での知識や技能を習得していただき、7月に本務採用となります。
求める人材としては、「コミュニケーション能力」、「協調性」のある方です。
百貨店での販売のお仕事は、お客様に商品やサービスを提供し、ご満足していただくことです。ご満足していただくためには、お客様とのコミュニケーション(会話)を通じてニーズをしっかりとキャッチし、そのお客様の求められている商品をご提案することです。
また、職場の上司や先輩社員に対して報告、連絡、相談するうえでもコミュニケーション能力は必要不可欠であります。
協調性については、一旦会社に入社すれば上司や先輩社員、取引先の人など世代を問わずいろいろな人と人間関係を持つこととなります。一緒に働く仲間として、いつも明るく周りの人と接することができれば、売場の雰囲気は良くなり、職場(チーム)の団結力が高まります。一つの目標を達成するためには、職場のみんなが同じ目標に向かって、お互い協調性をもって助けあうことが大切です。