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第22回 和歌山の輝く企業“新中村化学工業株式会社”
新中村化学工業株式会社

業種:
製造
職種:
営業/ 管理・事務/ ものづくり/ その他(分類できないものも含む)/

   和歌山市のがんばる企業!
 
     

今回は、新中村化学工業株式会社を紹介します。
本日、お話してくださったのは管理部部長片山尚弘さんです。

    
       ( 管理部部長 片山尚弘さん)

Q.会社の理念を教えてください
創業の精神は、「感謝の心で魂を高めます」 経営理念は、全従業員の幸福と、顧客への『お役立ち』を目指します。理念をまとめたNK(新中村化学の略称) WAYを手帳にまとめ社員教育を兼ねて毎朝朝礼で唱和しています。現社長の祖父でもある中村彌次郎が会社を創業しました。3年後には80周年を迎えます。いろいろな奇跡を起こした人で、関連会社の花山温泉も中村彌次郎が、ある古文書を読み、温泉が出る事を信じて掘ったところ、温泉が出てきたそうです。そんな創業者のチェレンジ精神が今も脈々と続いています。
       
          ( 中村彌次郎の像 )

Q.事業について教えてください
-昭和13年に中村彌次郎によって、中村化学研究所を創業しました。もとは染料と生地をくっつける素材を製造していました。
そして、時代の変化と共に昭和45年に新中村化学工業となりました。研究開発・営業・製造・品質保証の各部門が緊密に連携し、ものづくりをしています。
製品は高機能性材料を主体に、800種類を超える製品を擁しています。製品が活用されるフィールドは、電子、印刷、繊維、建築等、あらゆる分野にわたります。

弊社の製品は「NK」ブランドと名づけています。製品は、光硬化性モノマー・オリゴマー、光硬化性ポリマー、エマルジョン、コンパウンドなどです。日々、高い付加価値を持つ製品の創出に絶えずチャレンジしています

私たちの製品の応用分野市場は、コーティング材として、スマートフォン、電子部品の、基板のシートなどに使用されています。また、UVインキで刷られる各種印刷物、眼鏡などの光学レンズ、エンジンなどが振動でネジが取れないよう接着剤・粘着材として使用されています。

製品を化学分析すると何でできているかわかります。同じように製品を製造している企業もあります。しかし、同じ製品でも違いが出てきます。例えば、飲料水の水は、多くの企業が製造しています。しかし、同じ水なのに軟水・硬水であったり、味が違ったりします。
化学製品も同じです。同じ化学製品でも違いがありますので、お客様の好みで製品が選ばれるのです。


職種は、研究員、製造員、営業員、事務員です。部署は、営業部、研究開発部、和歌山工場、福井工場、調達部、品質保証部、管理部、南通工場です。
会社目標として、本業を通して社会貢献につながる活動の促進に取り組んでいます

  
            ( 工場内の様子 )

Q.職場の雰囲気はどうですか
-各部門の垣根が低いです。これは、中小企業でいえることだと思いますが、大企業と異なり人が少ない分、様々なことができるようになる必要があります。スピード感が必要で、そこが強みにもなります。時には社長が直接、部下に指導をしたりもします。


Q.これからの事業の目標を教えてください
-ライフ・サイエンス分野に用途開発を進めることです。化学分野は、これからもっと伸びてくるとみています。新中村化学工業は、3年後、設立80周年を迎えます。グループ売上を150億として、規模を拡大することが目標です。そして、スピード力を加速する事が課題です。

また、女性の採用に力を入れて行きたいと思います。女性の働く環境は整っていますが、結婚や出産を機に辞めるという風土がまだ残っています。現在は、女性の割合が全体の1割ほどです。来年には、女性の研究者が入社します。これからの女性の活躍に期待しています。
    
     ( 事務所内の様子 )

目標に向けて求める人材、そして、メッセージをお願いします。
-現在3人の中国・韓国の方がいます。中国へも展開していますので、英語言語力のある方、グローバルな人材を求めています。
そして、なんでもチャレンジできる、なんにでも首を突っ込むことが苦でない人、元気のよい人が良いです。

チャレンジしてミスをすると怒られる世の中になったように思います。しかし、ミスをしてわかる、学ぶ事があります。

わが社では、従業員がミスをすると社長が直接一緒に考え、解決策を考えてくれることがあります。これは、他社ではない事だと思います。大企業ではありえない事です。これも中小企業だからできる事です。 

最後のメッセージとして、同じものをずっとする専門分野でコツコツすることが好きな人は、大手企業が合うかもしれません。部署はありますが、その部署だけに留まらず、いろんなことができる、または興味がある人は中小企業が合うと思います。