和歌山市|企業訪問日記・サイト担当者による事業者のインタビュー記事|第119回、今回ご紹介するのは、和歌山県内で金融事業を展開する『JAバンク和歌山信連』です。

和歌山市
企業情報サイト

Home 》 企業訪問日記

第119回、今回ご紹介するのは、和歌山県内で金融事業を展開する『JAバンク和歌山信連』です。
JAバンク和歌山信連

業種:
コンサルタント・金融・会計
職種:
管理・事務/ コンサルタント・金融・不動産専門職/ その他(分類できないものも含む)/

和歌山市のがんばる企業!

企業訪問日記をご覧の皆様こんにちは!

第119回、今回ご紹介するのは、和歌山県内で金融事業を展開する『JAバンク和歌山信連』です。

経営企画部 経営企画課長 平野裕介さん、経営企画課 調査役 山本晃大さんと 資金証券部 資金証券課 吉田翼さんにお話を伺いました。

会社について

会社の歴史を教えてください。

  • 大正15年 有限責任和歌山県信用組合聯合会として発足
  • 昭和23年 農業協同組合法に基づき和歌山県信用農業協同組合連合会設立
  • 昭和29年 農林漁業金融公庫業務取扱開始
  • 昭和36年 住宅金融公庫業務取扱開始
  • 昭和37年 和歌山市美園町五丁目1番地の1に農協会館竣工、本所事務所を移転
  • 昭和39年 県公金収納業務取扱開始 全国貯金保険機構発足・加盟
  • 昭和49年 全国農協信用事業相互援助制度発足・加盟 内国為替業務取扱開始
  • 昭和57年 信連オンライン(貯金・為替業務)開通
  • 昭和58年 県指定代理金融機関となる
  • 昭和62年 県内地銀とのCDオンライン提携
  • 平成 3年 全銀加盟全業態間CDネットサービスを開始
  • 平成 4年 VI(ビジュアルアイデンティティ)の導入、統一マーク「JA」とする。
  • 平成 8年 新オンラインシステムの稼働
  • 平成 9年 LAN稼働、自動化機器集中監視開始
  • 平成14年 JAバンク基本方針・JAバンクシステム開始  経営管理委員会制度導入
  • 平成18年 農林漁業金融公庫と「担い手等金融強化対策」の協定  JASTEMシステムへの移行
  • 平成23年 JASTEM新システムへの移行 JAビル建設に伴う仮事務所への移転(海南市日方1520番地)
  • 平成25年 和歌山県JAビル竣工(和歌山市美園町五丁目1番地の1)  平成26年1月14日より営業開始
  • 令和 2年 遺言信託代理店業務取扱開始

経営理念はどういうものですか。

≪経営理念≫
協同組合組織として会員JAと連携し、信用事業を通して農業の振興及び農家経済の安定・向上をはかるとともに、地域社会の発展に貢献することを経営理念としています。

事業内容を教えてください。

JAバンク和歌山信連(和歌山県信用農業協同組合連合会)は1948年に設立された農業系金融機関で、 県内JAの信用事業の県域組織として指導やサポート、推進企画などの役割を担っています。

具体的には、JAと一体となって農家や地域の方々に金融サービスを提供する「農業の振興、地域の活性化」、 金融商品の企画やキャンペーン提案、効率的なシステム処理や事務処理の指導を行う「JA指導、サポート機能」、 JAの資金をとりまとめ、資金運用により安定的に収益を還元する「安定的な収益還元」の3つの役割があります。

各JAは農家や地域住民と直接取引を行っていますが、信連はその金融業務の支援・高度化・安定化を担当しており、 一般の金融の本店業務を行っていると想像するとイメージがつきやすいかと思います。

約1兆5千億円の貯金を約100人の職員で取り扱う少数精鋭の組織です。

組織の構成について教えてください。

職員数は約100名、男女比ほぼ1:1で、勤務地は和歌山市内の本店ビルのみとなっています。

部門は大きく分けて「JA指導部門」「現業部門」「統括部門」の3つの部門があり、 その下に合わせて6つの部があります。

なお、令和7年春に県内JAが1つに統合したことによって一部業務はJA本店へ移管となりました。

仕事について

部門毎の業務内容について、教えてください。

① JA指導部門は「JAバンク統括部」が該当し、JAの金融営業支援・キャンペーンや商品企画・PR、 金融システムの運営・事務処理指導・JA経営の健全性向上指導を行っています。
また、金利キャンペーンなど、JAとの共通プロモーションの提案や書類作成のルール標準化、 窓口マニュアルの整備等も行っています。

② 現業部門は「営業部」「資金証券部」の2つの部があり、「 営業部」は、金融窓口・投信等の販売・為替取引・手形決済業務、地場産業・企業・法人向けの農業資金融資等、 「資金証券部」は、債券・株式・ファンド等への投資運用を行っています。
JAから預かった資金を企業向けの融資や有価証券で運用し、JAに収益還元できるように取り組んでいます。

③ 統括部門は「経営企画部」「監査室」「リスク統括部」の3つの部があり、 「経営企画部」は、総務・人材育成・管財・決算経理、「監査室」は、各部署の監査実施や事務改善指導、 「リスク統括部」は、融資や有価証券投資のリスク審査及び管理を行っています。

(職場と仕事の様子)
(職場と仕事の様子)

採用や配属について教えてください。

採用については、職種別や一般職採用ではなく、総合職での採用となっています。
配属は希望を考慮して決定しますが、3年から5年での異動があります

職場の雰囲気や仕事のやりがいについて教えてください。

金融機関は堅そうなイメージがあると思いますが、意外と和気あいあいとした雰囲気の職場で、 上司や先輩職員のサポートも手厚いです。

個人で成果を競い合うより、チームで支え合う文化があることや、 実績競争のようなピリピリ感が少ないことも特徴です。

仕事については、裏方として、県全体のJAや地域の金融を下支えしているという実感があることにやりがいを感じます。

具体的には、金融商品やキャンペーンの企画を自分たちで立てて、JAに提案するなど県内全体の仕組みに関わるスケール感があることや、 運用収益の還元など、間接的だけど確かな貢献があることに面白さがあります。

職員の育成はどうされていますか。

新規採用職員には、先ず一般的な社会人の知識を身に付けてもらうため、 約2カ月間基礎研修を受けてもらいます。

その後、配属部署でOJT研修にて日常業務を身に付けるとともに、 段階的に金融機関職員として必要な資格や知識の取得を行います。

当会では、能力の向上を図り、JA職員から頼られ信頼される金融専門家になるための支援として、 通信教育・資格取得の費用を会社で負担し、成長につながる知識の習得を全面的にバックアップしています。

福利厚生についてはいかがですか。

金融機関なので、一般的な企業のようなお盆休みや年末年始の長期休暇はありませんが、 リフレッシュ休暇(3連休)を設けています。旅行などプライベートの充実のために使っていただいています。

育休・産休制度について、女性の育休取得率は100%で、男性の育休取得者も増えてきています。

育休復帰後は、子どもが小さい間は時短勤務が可能で育児と仕事の両立がしやすいよう配慮されています。

育休取得後も復帰して継続したキャリア形成が可能であるため、管理職として活躍する女性が多くいます。

健康増進の取り組みとしては、各部署で始業前に体操を実施したり、 ウォーキングイベントや業務後の軽い運動・散歩を行うこともあります。

今後の目標や計画について

今後の目標や計画について教えてください。

「組合のためのJA」・「JAのための信連」という位置づけの中で、 JAから「信連は必要だ」と思ってもらえる存在であり続けることが、常に目指すべき姿です。

JAと共に県内農業を盛り上げていくためにも、今以上に収益を上げていくように取り組んでいきたいです。

採用について求める人材について教えてください

金融について興味があることはもちろん、農業や地域に貢献したい気持ちがある人こそ向いていると思います。 JAの職員と日々折衝する場面は多く、人と関わる力は必要です。

また、最初から金融の専門知識がある人は少ないため、予備知識は必要ありませんが、 前向きに学ぼうとする姿勢や吸収力のある人に応募いただきたいです。

最後に現在就職活動中、今後活動する方へのメッセージをお願いします。

当会はチームで支え合うことを重視しており、金融機関=営業というイメージで見るのではなく、 働く人や雰囲気を感じたうえで選んでほしいと思います。

そのためにも、幅広い業種の会社を自分の目で見て比べていただきたいです。

人と関わる力・地域への関心・学び続ける意欲のある方と、ぜひ一緒に働きたいです。

インタビューを終えて

和歌山市の玄関口であるJR和歌山駅中央改札を出ると、すぐ左手にそびえ立つJAビルが目に入ってきます。

今回訪問させていただいたJAバンク和歌山信連さんは当ビルの3階・4階にあり、 建物内に入りますと新しく清潔で、たくさんの部署が1つのフロアに集まっていて、広々とした印象を受けました。

応対していただいた3名の方は、それぞれ業務内容も違うようですが、 温厚でお互いに意思疎通がうまく取れていて、風通しが良い職場だと感じました。

これからも益々発展されることを願っています。