和歌山市|企業訪問日記・サイト担当者による事業者のインタビュー記事|第99回 地域の皆様方の身近な存在

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第99回 地域の皆様方の身近な存在
社会福祉法人 親和園

業種:
医療・福祉・保育
職種:
医療・福祉/

 企業訪問日記をご覧の皆様こんにちは!
 コロナ禍の状況により、しばらく企業訪問を控えていましたが、今回感染防止の対策を行った上で、企業訪問をさせていただきました。

 久しぶりにご紹介するのは、“充実の介護サービス、暖かくやすらぎのある生活空間「親和園」”です。

 

 (親和園)

 今回は、福田雅季 事務長代行にお話しを伺いました。

 

Q.初めに経営理念について教えてください。

 ①介護を受ける方に対し敬意を払います。
 ②法人の運営をはじめ必要な情報開示に努めます。
 ③相談に始まり、必要な介護全般において丁寧な対応を心がけます。
 ④より精度の高い介護を目指します。
 ⑤支援や介護を必要とする方やご家族に対し、迅速な対応を心がけます。

 これらが経営理念となります。これに基づいて、利用者さんが使い良い施設を目指しています。

 

Q.事業内容について教えてください。 

 当社会福祉法人は法人設立の翌年、昭和55年から特別養護老人ホームの事業を開始し、和歌山市内でも古くからある法人のひとつとして長年運営してきております。
 現在、指定介護老人福祉施設である特別養護老人ホーム(3施設)と自立向け入居施設のケアハウス(1施設)、その他にデイサービスや訪問介護、居宅介護支援事業所を運営しています。また、地域包括支援センター宮前を和歌山市から委託され運営しております。

 

 (第二親和園:特別養護老人ホーム)

 

Q.独自の取り組みと今後の目標について

 市内県内はもとより他ではない取り組みを行っており、企業とのコラボレーション、ICTの活用、介護技術の習得向上など新たな取り組みを進めています。企業とのコラボレーションについては詳しい内容まではご紹介できませんが、利用者さんが快適に過ごして頂くことと、職員の業務の省力化などが実現できると期待しております。

 ICTの活用では、最新の見守り機器の導入や、今後控えている施設の大規模修繕などに合わせて導入を検討しています。

 介護技術の習得向上として、“ユマニチュード”といわれるフランス発祥の認知症ケアを導入するために研修計画を立てているところです。視線の持っていき方、相手にしっかり届く話し方や触れ方の訓練を行います。これらの技術により、認知症の方のみならず、様々な生活のしづらさを抱えているご利用者さんにとって、不快感のない尊厳をもったケアができるようにしたいと考えています。「今からこのような介助をしますよ」であったり、「これから話しかけますよ」といったご利用者さんに不安を与えないケア、自尊心を傷つけないケアというのを目指していきたいと考えております。

 

Q.職種毎の業務内容について

 入居生活をされている方は約230名いらっしゃいます。その方たちへの介護サービスの提供が主な仕事となります。具体的には食事介助や入浴介助、排泄介助、移動・移乗介助を行います。安全を確保したうえで、ご本人の状態に合わせた介助を行います。ご本人のもっている能力や機能を損なわないように介助を工夫しています。
 また、利用手続きや生活上の困りごとを解決する生活相談員、日々の食事管理を行う栄養士、健康管理や医療的な処置を行う看護師、介護計画を立てるケアマネージャーと協働し、利用者さんの生活を支えています。

 

 (第三親和園:左、玄関前ロビー 右、食堂)

 

Q.仕事のやりがいについて

 私たちの仕事の価値は利用者さんの尊厳を守り、人生の最晩年期を幸せに過ごして頂くことにあります。認知症や障害、家族関係など社会的な摩擦などでパワーレスとなり、生きがいをなくされている方もたくさんいらっしゃいます。マザーテレサの言葉で「人生の99%が不幸であっても最後の1%が幸せであれば、その人の人生は幸せであったと言える」というものがあります。最後の1%を幸せなものにするか不幸なものにするかは私たちの関わりにかかっています。非常に大きな責任ですが、それが私たちのやりがいでもあります。

 

Q.職場の雰囲気はどうですか? 

 働いている従業員は120名を超えます。男女比は3:7です。高校生の新卒者の採用や退職後雇用延長で勤められている方も多くおり、年齢層は幅広いです。また、メンター制度を取り入れる予定をしており、新規職員のメンタル面のフォローなど進めているところです。

 

Q.社員の研修や働くための支援制度について教えてください。

 従業員自ら、さらなる学びや成長を得たいとの声から、コロナ禍で難しい状況ではありますが、外部講師を招き研修・勉強会を開催し、従業員の声を聴きながら学びたいことに適したコンテンツを考え研修の充実を図っています。
 介護の資格には、介護支援専門員(ケアマネージャー)のほか、介護福祉士など国家資格があり実務経験を積んだうえで受験し、資格を取得することができます。働きながら学校に通い、社会福祉士などの相談専門資格を取得する人もいます。自分の得意な分野を伸ばせる業界でもあります。
 また働くための支援制度では、就業祝い金、年1回の昇給や賞与があります。処遇改善加算や各種手当も充実しており、収入面も安定しています。
 休日については、シフト制のため毎月しっかりと確保されており、夏季休暇や冬期休暇など特別休暇も充実しています。

 

Q.地域とのかかわりについて教えてください。

 地域の体操グループなどの活動のため施設を開放し、開かれた施設を目指しています。
 また、コロナ禍以前は、近所の小学校とのかかわりがありました。毎年5、6年生の課外授業で、入居者との交流を行ってきました。東日本大震災以降、今の子どもたちも地域とのつながりが大事だと認識があり、それに応えられるよう、昔の遊びなどを通して交流を図っています。
 ウィズコロナ、アフターコロナを見据えて、地域の方々と一緒に「介護」などについて協働していきたいと考えています。

 

Q.最後に採用に求める人材について教えてください。

 利用者さんにとって、より良いサービスが提供できる施設づくりに尽力してくださる方を募集します。未経験の方でも大丈夫です。資格や経験は問いません。
 必要なのはすべてのご利用者さんを尊敬し尊厳を守れる方、職員同士尊重し合える方、前向きに業務に向き合える方を募集します。
 施設見学も受け付けています。詳しくお話しさせて頂きますので、お気軽にお問合せください。

 

 福田様、本日はお忙しい中ありがとうございました。