和歌山市
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第90社 “利用者”“家族”“支援する職員”、三者の幸せをひたすら目指す
社会福祉法人つわぶき会

業種:
医療・福祉・保育
職種:
医療・福祉/

企業訪問日記をご覧の皆様こんにちは。

 今回は、「確固たる支援理念と技術により利用者一人ひとりに寄り添う支援」をモットーに、障害児者福祉の向上を目指す「社会福祉法人つわぶき会」を紹介します。

        

画像左より 綜愛苑外観,つわちゃん,ふきちゃん   

 本日は本部事務局 副主任 冨田万喜様、綜愛苑 生活支援員 金井田香奈様のお二人にお話を伺いました。

  

  (写真左が富田様、右が金井田様) 

 

会社について

Q.企業理念を教えてください。

 母体である和歌山市障害児者父母の会の理念である、「子を思う親の気持ち」を核とし、地域福祉の担い手としての責任を果たすために障害児者の幸せを追求すると共に地域社会の信頼と尊敬を得ることを理念としております。

 当法人は、昭和59年当時、子供達が養護学校を卒業した後、今ほど働く場がなかったことから、「子供達が働ける場」との思いで、つわぶき授産工場を開所しました。平成6年には、「自分達が亡くなった後、この子達はどうなるんだろう」という親なき後の子供達の幸せを願い、24時間365日切れ目のない支援を行う入所施設「綜成苑」を開苑しました。親御さん達が一生懸命に汗水を流して建てた施設ですので、最初にお話しました「子を思う親の気持ち」を忘れず、常々心に持ちながら仕事をさせていただいています。

 

Q.どのような就業場所がありますか?

 障害者の方が家から通われて、日中お仕事や創作活動をされる「つわぶき授産工場」や「福祉就労センターつつじが丘苑」、施設に入所していただき支援を受けながら生活していただく「綜成苑」や「綜愛苑」、できるだけ家庭に近い環境で共同生活を送る「グループホームつつじが丘」、就労にむけた訓練をする場として「T-job」等があります。

 

 

勤務内容について

 

Q.生活支援員の仕事の流れを教えてください。

 私が勤務する入所施設についてお話します。出勤したらまず利用者様の夜の体調や状況を確認すると共に、ショートステイの受入れ等の有無について確認します。その後、綜成苑・綜愛苑合同で朝礼を行い、全体の連絡事項や施設長からの連絡事項等を確認します。

 午前中は、ラジオ体操を行った後に利用者様の歯磨きを行います。利用者様の中には歯が弱い方も多いので、口腔ケアには力をいれています。歯磨きの仕上げは職員が行うため、歯磨きの仕方についても歯科医の方をお招きし、職員研修を行っています。

 その後、作業場での軽作業や地域清掃等を行います。磯ノ浦の海岸の掃除など月に1回地域清掃を行い、地元の方と挨拶を交わす事で地域との交流を深めるようにしています。

 午後からは、写生やはり絵などの創作活動のほか、音楽活動を行います。できた絵は館内だけでなく他の施設に展示したり、音楽活動では、アマチュアバンドと一緒にコンサートを開いたりすることで、やりがいや生きがいに繋がるように工夫しています。

   

   (市役所1階ロビーでの作品展)        (綜愛苑ロビーでの作品展)

 

 また、年間を通じて様々なイベントを行っています。イベントについては、各職員がリーダーとなり様々な企画を練っています。現場の職員の意見が直接反映されますのでとてもやりがいがあります。

 

 日中の活動が終わったら、検温・口腔チェックをし、入浴介助を行います。

 お風呂に入るときは身体に異常がないか等のチェックもあわせて行います。

 その後は、ティータイムで水分補給を行った後、リハビリや部屋でテレビ見るなどのフリータイムとなっています。

 最後に日中の体調面や連絡事項等の申し送りを行い、業務終了となります。

    

    (生活支援員の仕事風景①)        (生活支援員の仕事風景②)


Q.仕事をする上で特に気をつけていることはありますか?

 利用者様の中には様々な方がいらっしゃいます。痛みをうまく伝えられない方もいれば、痛みを感じにくい方もいらっしゃいますので、「目配り、気配り、心配り」を大事にし、小さな変化も見逃さないようにしています。

 

Q.仕事のやりがいについて教えてください。

 ハロウィーンパーティの企画を行ったときに、利用者様に“ありがとう”と言ってもらえた事がとてもやりがいになりました。また利用者様だけじゃなく、職員や保護者様も感謝の言葉をかけてくれる方が多くとてもやりがいに繋がっています。

 

 

職場環境等について

 

Q.どのような年齢層の方が働いていますか?

 30代~50代の方が多く働いています。最近は新卒の方の採用もあり、若い職員の方が増えてきています。

 昔は結婚や子育てを理由に離職する方が多かったのですが、現在は職場環境改善のために立ち上げた「働きやすい職場づくり委員会」の様々な活動により、離職率が下がり、若い方が長く働いていただける職場になったことが良かったのかなと思います。

 また、同性介助を基本としているため、職員数の男女比は、ほぼ半々になっています。

 

Q.職場の雰囲気を教えてください。

 職場の雰囲気が悪いと、働きやすい休暇制度があっても利用をためらうことがありますので、職場の雰囲気作りには力をいれています。職員間で感謝の気持ちをカードで伝える「ありがとうカード」やボウリング大会の開催、新規採用者親睦会(バーベキュー)を開催し、風土作りを行っています。

 子どもの体調が悪くなり突然早退したときなども、次の日に「子ども大丈夫やった?」と同僚から声をかけていただくなど、職員間もアットホームな雰囲気になっています。わからないことや不安なことがあっても気軽に聞ける関係を築けているのでとても働きやすいです。

    

(感謝の気持ちを伝えるありがとうカード)     (誕生日のお祝いを飾りつけ)


Q.職員の技術向上のためにどのような取組みをされていますか?

 新人、中堅、管理職、施設長研修といった役職に応じた研修に加え、年に数回全体研修も行っています。

 全体研修の内容については、各施設の現場職員から構成される研修委員会により研修内容の企画・構成・進行が行われているため、都度必要な研修が行われるような仕組みになっています。

 

Q.インターネット上にて「日本一職員にやさしい職場づくり」を推進していると拝見しました。具体的にはどのような取組みをされていますか?

 仕事と家庭を両立する職員が離職することなく安心し、やりがいを得ながら勤務できる職場を目指すため、職員が中心となり「働きやすい職場づくり委員会」を月1回開催し、規則の見直しや制度を利用しやすい職場風土づくりを推進しています。

 具体的には、年次有給休暇を時間単位で取得できるように変更したり、日勤業務のみに変更する等柔軟な働き方ができるようにしたり、年度内に1日取得できるアニバーサリー休暇を設けたり等、現場職員の手によって、やさしい職場作りが推進されています。

 

Q.「働きやすい職場づくり委員会」の活動によってどのような成果がありましたか?

 平成27年に委員会が活動を開始してからは離職率が下がりました。全産業の平均離職率よりも低い数字になっていますので、安心して働ける職場だと思います。

また、平成30年には和歌山県から「結婚・子育て応援賞」を、内閣府から「チャイルド・ユースサポート章」をいただきました。就業規則の見直しもそうですが、制度を気軽に利用できるような職場作りが評価されたのだと思います。こういった賞をいただくことで職員のモチベーション向上にも繋がりますのでとてもありがたいですね。

 

 

今後について

 

Q.今後の目標や計画について教えてください。

 個人としては、今以上に利用者様やその保護者の方々に安心してもらえるような支援を目指していきたいと思います。まかせても大丈夫と思ってもらえるように頑張りたいです。

 法人としては、職員の方がもっと定着できるように努力していきたいです。利用者様にとっては、ここが家であり職員は家族になりますので、家族がころころ変わってしまうと気持ちも落ち着かないと思います。職員の方に長く働いてもらうことで利用者様の安心にも繋がりますので、更に取り組んでいきます。

 創業者の教えに「私たちが支援する、利用者が幸せになるには、家族も幸せであり、支援する職員も幸せでなければならない。三者の幸せをひたすら目指すことである。」という言葉があります。これからもこの教えを守り、幸せの実現を目指していきます。

 

Q.最後に現在就職活動中、今後活動する方へのメッセージをお願いします。

 私は大学の実習でこちらに来させていただいて、雰囲気も良いし、仕事も楽しく、もっと深く関わって色々なことをやってみたく、こちらで働きたいと思いました。とにかく一度現場にきて、見ていただければイメージが変わると思います。育休等をはじめとした各種制度も充実していますし、長く働ける職場だと思いますので、是非職場を体験してみてください。

 

 

訪問日記担当者の感想

 

 「職場環境を良くする」、「和気あいあいとした雰囲気」といったことは、様々な求人にもよく書かれていますし、多くの採用担当の方が口にする言葉ですが、つわぶき会さんのようにここまで具体的な取組みをし、成果がでている施設は珍しいのではないでしょうか。

 現場の職員から構成される各種委員会により様々な制度・方針が決まっていく事はとても良い事ですし、今後益々働きやすい職場になっていくことだろうと思います。

 制度面だけでなく、今回取材に答えていただいた方の言葉の端々から、利用者も職員も一つの「家族」として長く居てもらいたいという「想い」も伝わってきて、とても暖かい気持ちになりました。

 施設の特性上、外からは職場の環境や雰囲気がわかりづらいイメージがありますが、福祉業界経験者の方も、未経験の方も一度話を聞いてみてはいかがでしょうか。

 

 冨田様、金井田様、本日はありがとうございました。