企業訪問日記をご覧の皆様こんにちは。
今回より、わく和~クナビ4代目担当者が記事の作成を担当させていただきます。
拙い文章ではございますが、できるだけわかりやすく皆様が気になるような事をまとめていければ良いなと思いますのでよろしくお願いします。
今回は、お客様と地域に愛される企業「社会福祉法人弘心会 特別養護老人ホームほうらい苑」を紹介します。
本日は、法人事業部長 城山卓也様にお話を伺いました。
会社について
Q・「あなたの大切な家族は私たちにも大切な家族です」という経営理念をホームページ等で拝見しましたが、具体的にどのような取組みをされていますか?
当施設は、一人ひとりの個性と生活リズムの尊重を実現する手法の一つである「ユニットケア」を推進しています。
入居者様の生活リズムや生活環境、嗜好を入居時に細かく聴取し、家庭生活からの延長という視点での生活に順応していただけるよう対応しています。そこには自分の家族という想いを持ちながら関わりをもっていくことが重要であると私たちは考え、常に実践しています。
Q・現在数多くの福祉施設がある中で、この施設にしかない特色等はありますか?
リゾートホテルのような感覚で明るく綺麗であるところが特色です。そのことで入居者様やご家族様に喜びのお声を頂戴することが多々あります。
特に和歌浦湾に面した環境の良さにより、心身共に穏やかな生活を送っていただきたいと考えています。
Q・確かにこの和歌浦湾に面した環境は、景色も良くとても気持ちよく過ごせそうだなと思ったのが訪問させていただいた時の第一印象でした。このようなロケーションを活かすような取組みはありますか?
テラス等を利用し、定期的に入居者様・ご家族様を招いての家族会を実施しています。普段の食事を実際に食べていただいたり、ケアの内容についての説明を行っています。
また和歌浦湾が望めるくつろぎスペースでの催しや、マリーナシティの花火が楽しめる時間帯での家族会等も実施しています。催しや家族会は、入居者様・家族様に大変喜んでもらえると同時に、職員との距離を縮める・職員を知ってもらうことに繫がっています。
職場環境等について
Q・介護職員の一日の仕事流れについて教えてください。
全ての職員は情報共有を徹底するため、出勤すると必ず日誌やケース記録、申し送りノートを全て見て、必ず異変がないか確認してから業務にあたるようにしています。
その後は入居者様にご挨拶をし、個々の入居者様に必要な援助を提供していきます。排泄介助、食事介助、入浴介助といった援助も決まった時間に決まった事を行うのではなく、個々に応じた時間帯、必要な頻度で行っています。あとは一番大事なことになるんですが、入居者様と座ってテレビを見ながらお話するとか、おしぼりを巻いたり、エプロンを畳む等の簡単な作業を一緒になって行うことで、対話や共に過ごす時間をとても大切にしています。
Q・介護職は肉体的、精神的にきついイメージがありますが、従業員の皆様がいつまでも長く働けるようになにか取組みをされていますか?
福利厚生面での充実、また管理職との年間2回の個別面談を実施しています。良いケアを提供するには、職員が不満を抱えたまま働かないことが必須です。
待遇面の不満を解消し、また日頃の悩みや問題があれば上司に相談でき、個々の職員が持っている悩みや考えを全体で認識して改善していくことが可能となるよう取組みを行っています。
身体的な面での工夫については、やはり介護職は腰痛が職業病のようなところがありますので、なるべく負担のかけないお風呂の入れ方等を利用者様ごとに写真で(職員が利用者様に扮して)ケア方針として載せるなど、身体への負担軽減に取り組んでいます。
Q・介護職は人と人とが密接に関わる仕事のため、初めて働く方には不安も大きいと思います。人材育成についてはどういった取組みをされていますか?
基本的には3ヶ月の試用期間の中で、OJTや雑学を通じてユニットケア理念、当法人理念を知識、身体の両面で理解を図ります。また当法人はキャリアアップ制度を導入しており、現在だけでなく1年後・3年後を見据えて、長期的な視点の意識をもって働いていただいています。
今後について
Q・今後の目標や計画について教えてください。
和歌山で一番の施設を目指しております。
入居者様に「この施設を選んでよかった。ここの職員に出会えてよかった」と言ってもらえるように、また職員にも「ここで働けてよかった」と思ってもらえるような施設作りを目指しています。
先輩社員インタビュー
今回、先輩社員インタビューに応じていただいたのは濱出陸様(左写真)と木津正也様(右写真)です。
Q・現在の業務内容を教えてください。
濱出:入居者様の介助全般、生活全般の支援に加え、リーダー職をさせていただいてますので、シフトの作成であったり、その他の書類作成事務、各部署との調整なんかも行っています。
木津:入居者様の食事や排泄をメインに生活のサポートをさせていただいてます。
Q・今の仕事に対する「やりがい」を教えてください。
濱出:入居者様一人ひとりの事をチームみんなで色々試行錯誤して考えていくのが個人的には楽しいなと思います。またその結果、入居者様が喜んでくれたり笑ってくれたりした時は「やっててよかったな!」と感じますね。
木津:ありきたりですが、利用者様の笑顔であったり感謝の言葉がやりがいに繋がってます。
Q・この職場(職種)を選んだ理由、きっかけを教えてください。
濱出:私は元々営業の仕事をしていたんですが、その仕事中とあるおじいさんに「あんたは営業しとらんと、人の話を聞いてあげなさい」と言われ、ちょうどその時期に祖母が病気だったこともあり、訪問の介護士さん、看護師さんと接する機会があった事も重なって、やってみようかなと思った事がきっかけです。この職場を選んだ理由としては、ホームページを見て「自立支援にしっかり取り組んでいるな」「個々の入居者さんに対するケアに力を入れている所だな」と思い、そういうことをずっとやりたかったのでここに決めました。
木津:以前は従来型の施設にいたのですが、「もっと利用者様に寄り添ったケアがしたい」と思って、ほうらい苑を選びました。
Q・就職活動中、今後活動する方へのメッセージをお願いします。
濱出:(仕事選びは)タイミングが大事だと思います。自分が良いと思って連絡したら、すぐに答えが返ってくる所は相性が良いんじゃないかと思いますね。相手をお待たせしない事が大事だと思います。僕はパッと決めちゃいましたけど一応こういう施設では見学とかもできるので、職場の雰囲気とか感じてもらってから決めてもらうのも良いんじゃないかなと思います。
木津:この職種にはあまり良いイメージが無いとは思いますが、利用者様は正直ですのでやった分だけ評価がでます、その部分がやりがいになると思いますので興味があればイメージにこだわらずに応募していただければと思います。
訪問日記担当者の感想
「福祉の仕事はきつくて辛い」そういう先入観が取材をする前にはありましたが見事に覆されました。
皆さんが口を揃えて言っていた「入居者様の笑顔や感謝がやりがいになる」という言葉がとても心に残っています。
職員の皆さんの雰囲気も明るく、海の見えるロケーションと相まって、テラスなんかはリゾートホテルに来たのかと錯覚するほどでした。
ちなみに、「相手をお待たせしない事が大事」と言っていた濱出さんは履歴書を郵送する際、速達で送ったそうです。城山部長いわく、速達で届いたことに理事長が感動していたと、今濱出さんがリーダーになっているのは速達のおかげだと笑いながらおっしゃっていました(笑)
そういった少しの気遣いが大きなことに繋がる事もあるんだな~と感心しました。
城山部長、濱出様、木津様、本日はありがとうございました。