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第80回 感謝の気持ちを大切にし、一人ひとりが持てる力を最大限に発揮する
株式会社和歌山印刷所

業種:
広告・印刷・出版・放送
職種:
営業/ クリエイティブ/

今回は、わかやまで働きたい企業「NO.1」を目指す和歌山印刷所、通称「わいん」を紹介します。              

                                         

 

 本日は、取締役営業本部長の田中様にお話を伺いました。

 

 

Q.会社の経営理念を教えて下さい。

 幣社のキーワードは、「おかげさま」という言葉です。

現在縮小傾向にあるこの印刷業界においては、会社の規模を単に大きくするというような「発展」ではなく、社員が安心して働くことができるよう、無駄をはぶき、体力のある会社、筋肉質の会社にする「発達」の方が良いのかなと思っています。そのような会社の永続的「発達」と、社員の物心両面の幸福を追求し、社会に必要とされる会社を目標としています。そして創業70周年を迎えた弊社は、今後とも和歌山の地域社会に貢献できる会社を目指します。 

 

Q.事業内容について教えて下さい。

 もちろん印刷が本業ですが、それに付随する作業、例えば枚数の包み分けやチラシの封入、投函などについてもお客様の要望に応じてお手伝いしています。最近は、デジタルで原稿が作られるため、ホームページの製作や看板・広告物の作成、またお客様が作られたロゴなどをTシャツや帽子にプリントするなど、デジタルの特性を利用したものを手掛けていこうと思っています。また弊社が今力を入れてやろうとしていることは動画です。紙の媒体に何かプラスして、新たな情報の発信が出来ないかと考えています。
経済規模がこれ以上大きくならない印刷業界において勝ち残っていくためには、お客様から「選ばれるプリンター」になければならないと思います。プリンターとパソコンがこれだけ発達すると、一般の方も印刷会社のようなもので、年賀状がよい例ですね。そして我々にとって一番脅威なのは印刷通販で、価格で勝負すると勝ち目はありません。そこで、私たち印刷会社は、印刷通販にはできないコミュニケーションを取りながら、お客様が本当に必要としているものを作り上げていくことで、お客様にとっての本当の相談役となり「選ばれるプリンター」を目指さなければならないと考えています。 

 

Q.仕事をする上で心がけていること・やりがいを教えて下さい。 

常に心がけていることは、お客様に対して正直であること、感謝することですね。長年商売をさせていただいているのは、やはりお客様に恵まれ、支えられたということが一番大きなことであると思います。
やりがいを感じるのは、お客様に喜んで頂いたときですね。それと自分の刷ったチラシが、新聞の折込みなどにあったときは嬉しさを感じます。
また、とんでもない失敗を繰り返したにも関わらず、後日お客様から「あのときあんな失敗や、こんな失敗もありましたよね。」というように、笑い話にしていただき、それでも付き合っていただけるという事は大変有難い事ですね。特に私たちが作ったものは既製品ではなく、お客様と一緒に作ったものなので、営業スタッフ一人ひとりが持っている感性で、相手の事を一番よく知っている営業スタッフが、お客様と現場の通訳だと意識し、喜んでいただける仕事をするように心がけています。 

 

Q.これからの事業展開や展望を教えて下さい。 

これからの事業展開は、印刷という本流は外さないで、どうすればお客様に選んでもらえるか、つまりお客様の選択肢に選ばれなければ物事が始まらないということですね。お客様が困ったときに、和歌山印刷所の誰々に聞けばいい、というところまで浸透することだと思います。そのために今後は会社のブランディングに取り組むことを予定しています。明確に自分の強みを出して、そのために社内でできることと、社外に対してできることを作ろうということで、今年1年、春からスタッフを決めて、勉強に取り組んでいます。まずお客様の記憶に残る会社でなければならないと思っています。たとえば、プロ野球でいいますと、阪神タイガースファンは、阪神タイガースが試合に勝っても負けてもお酒を飲み、阪神タイガースへの応援をやめないのと同様に、我々の会社もそうならないといけないと思います。たくさんある印刷会社の中で、「和歌山印刷所」を常に頭に浮かべてもらえる「ファン」を獲得することだと思い、一つの取り組みとして「風流印字」というニュースレターを毎月発刊し、お客様にお渡しすることで、お客様との絆づくりをしようと考えています。内容記事やイラストなどの編集は、すべて社員が行うことで、デジタルの時代にあって、限りなくアナログ的な良さを強調した内容になっています。 

 

Q.会社の福利厚生や取組について教えて下さい。 

昨年70周年記念で、熊野大社巡りの社員旅行を実施しました。
福利厚生の一環として、組合で行うBBQやボウリング大会などの支援をしています。また、社員の健康管理を重視していますので、社員全員が血液検査を受けられるようにしたり、インフルエンザ予防接種の補助や、現在活用している和歌山市のふくふくセンターのさらなる利用などを考えています。ふくふくセンターは、コンサートチケットや遊園地の入場券の購入などで利用しており、まだまだ福利厚生に有効活用できると思っていますので、サービスの内容を勉強し、幅広く利用したいと思います。 

 

Q.職場の雰囲気を教えて下さい。 

平均年齢は高いですが、意見交換などができて仲は良いですね。困ったときの団結力は、職種を超えて非常に強く、事態解決にはスピードがあります。初代社長から、困ったことが起こったとき誰かれなく、しゃあないな、やったげらよう」という助け合おうとする風土が引き継がれており、一大事に対しては強い職場だと思います。

 

 

Q.採用について求める人材はどのような人ですか? 

最低限の礼儀は必要です。まず自分のやりたいことを明確に説明できる人、ありきたりの答えをしない人、自分の言葉で伝えられる人、情熱を持てる人、企業に入って何をしたいかという意思を持っている人、などですね。家族に仕事の自慢が出来て、真摯に仕事に向き合えることも大事な要素ですね。 

 

Q.研修について教えて下さい。 

入社後3ヶ月間は、全ての部門の仕事を浅く広く知っておく必要があるために、全職場の体験を行っていただきます。その後、幣社はエルダー制(先輩社員が新入社員などに対し、マンツーマンで面倒をみる制度)を実施していますので、OJTを中心に研修を行っています。マナー研修などは外部のセミナーを利用しています。
印刷技士等の資格取得については、中堅社員を中心に随時取得できるような体制を取っています。 

 

Q.現在就活中・今後活動する方へのメッセージをお願いします。 

仕事に対する意義・目的を明確に理解し、目標を持って活動して下さい。
本当に採用されたいのであれば、面接官を自分の側に引き込むくらいの勢いが必要だと思います。
面接は自分をしっかりアピールして、何のために働くのかということを伝える場であり、例えばその内容が、単に“お金がほしいから”でも良いと思います。要は本音で意思を伝えることだと思いますね。 

 

田中部長、本日はお忙しいところ貴重なお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました。