今日は、和歌山市に初めて湧いた、関西最強の天然自噴温泉“薬師の湯”に携わり、創業50年を迎える「花山温泉」を経営する花山開発株式会社を紹介します。
本日いかにも温泉が好きだという花山温泉のマネージャー 西口正敏様にお話を伺いました。
Q.会社の経営理念を教えて下さい。
起源は平安時代より伝わる天然温泉「薬師の湯」を、皆様の健康増進のお役に立てるよう、日本一の健康産業に創造することです。
「誠実」「努力」「協力」の社是を元に、お客様を大事にし、地域を元気にすることです。
Q.事業内容について教えて下さい。
温泉旅館業を軸に、日帰り入浴施設やお食事処、温泉入浴剤などの発売など、お土産品の内容を強化し、和歌山をアピールしていくことです。おみやげ物も和歌山県産を中心に、県外の物産も取り入れて行きたいと思っています。
宿泊されるお客様はほとんど県外の方です。大阪方面の方が一番多いですね。他に近畿圏内の方、東京方面から来られる方もいらっしゃいます。宿泊施設の部屋数は12部屋あり、宿泊率は平日も含め平均98%で、100%を超え満室になる事も多々あります。そのうちリピーターは約半数で、お帰りの際にに次回の予約をいただく方も多数います。
日帰り温泉のお客様は1日/300~400人が来られ、年間10万人に及びます。昨年3月に入浴料金を値上げしましたが、常連のお客様には、ポイントカードやスタンプカドの発行などで最大30%程度安くご利用いただけるようなことを検討しています。
Q.仕事をする上で心がけていること・やりがいを教えて下さい。
「安心」「安全」「清潔」「鮮度」に留意し、温泉は当然のことながら、食事や施設全般に注意をはらっています。
手を抜かない管理、毎日温泉の入れ替えや殺菌を行っています。料理は地産地消、特に魚介類の選択には気を使っています。
温泉に入ったお客様から「ありがとう。良い湯だったよ。また来るね」と言ってもらったときはうれしいですね。また、湯船など浴場内のこびりつきなどをすっきりきれいに清掃できたときはほんとうにうれしく気が晴れます。
Q.これからの事業展開・展望を教えて下さい。
温泉利用方法の新たなる発想で、源泉濃度100%の完全かけ流し温泉の他、湯船の炭酸ガスが抜けない工夫の実現、また50周年を節目として20年後、温泉文化の原点を見据えながら改革も目指すために、 温泉施設の見直し、温浴や健康施設、販売部門の強化を図り、総合温泉施設を造り上げたいと考えています。
Q.会社の福利厚生や取組について教えて下さい。
従業員へは健康増進のために無料入浴を推奨(回数限定無し)しています。その家族には格安にて入浴できるようにしています。特に従業員には入浴して自分自身で体験してもらい、お客様の感想などを直接聞いてもらいたいと考えています。忘年会は外部施設・レストラン・ホテル等で実施しています。
Q.職場の雰囲気を教えて下さい。
現在正社員は4名、パートさんは約40名居ます。
従業員の年齢は18歳~70歳代ですが、非常にフレンドリーな関係です。
縦割り社会ではなく平等な関係で、自発的にお客様へのサービスを行ってくれ、
のびのびと仕事をしています。
Q.採用について求める人材はどのような方ですか?
スタッフ同士仲が良く、みんな楽しく働いています!
新人さんもすぐに馴染める家庭的な雰囲気で、志望動機は「温泉に入りたいから」でもOKです!
採用はパート中心ですが前向きで笑顔の良い方を常に希望しています。
Q.研修について教えて下さい。
OJTの中で、日常的にマナーアップ研修を行っています。個別に温泉観光実践士・ソムリエなどの資格取得を目指しています。温泉観光実践士の講習は年4回大阪や東京、別府等で実施しています。学んだ内容については、お客様に気持ちよく利用して頂けるよう、心のこもったサービスを目指していきます。
Q.最後に花山温泉の魅力を含め、就活生へメッセージをお願いします。
温泉は心身のリフレッシュができ、自律神経が整います。
花山温泉は汲み上げ式ではなく、炭酸ガスの圧力のみで温泉が自噴し、炭酸ガス(天然二酸化炭素)が多く含まれている、全国でも数少ない炭酸温泉です。
湯船の縁には、温泉の成分が結晶となって堆積しています。
炭酸ガスの他に、ナトリウム・カルシウム・マグネシウム・鉄分が多く含まれます。
そのため、湧出時は無色透明ですが、空気に触れ次第に茶褐色になります。
総成分量がとても多いため、マッタリとした感覚でご利用頂けます。
身体の健康に役立つ職場です。見学ご希望の方はぜひ体験にお越しください。
西口様、本日はお忙しい中、色々とお話を頂きありがとうございました。
花山温泉様のご発展を心よりお祈りいたします。