本日は、カラー・オフセット印刷※①のパイオニア「中和印刷紙器株式会社」を紹介します。
※①「オフセット印刷」:印刷版から直接紙に印刷せず、一度ゴム布(ゴムブランケットという)に印刷してから紙に印刷する方法。
今日は、常に笑顔を絶やさない代表取締役社長 玉置 佳睦(たまき よしちか) 様(右側)と営業二課の後 盛太(うしろ せいた) 様(左側)にお話を伺いました。
玉置社長
Q.会社の経営理念を教えて下さい。
まずは何よりもお客様に満足して頂ける品質の商品をお届けする事ができる会社であることが一番だと思っています。
ISO9001※②を取得しているのも、高品質の商品をお届けするシステムを確立するためです。
※②「ISO9001」(品質マネジメントシステム)
企業などが、顧客や社会などが求めている品質を備えた製品やサービスを常に届けるための仕組みについて「国際標準機構(ISO)」が定めた、世界共通の規格です。その仕組みを更に良くしながら顧客の満足度の一層の向上を目指すためには、どのような組織にしたらよいのか、責任分担をどうしたらよいのか、どのような方法で仕事をすればよいのかについて定めています。
印刷業界というのは、受注業界でありますから、お客様の要望に沿ったものを作る事がまず大前提としてあります。その活動の中で地域に必要とされる企業であり続けること、社会貢献をすることで、和歌山を元気にしていけるのではないかと考えています。
「中和印刷」という社名ですが、祖父が、先の戦争で焼け野原になった和歌山市の中心で頑張って和歌山を元気にしていこうとの意味で「中和」という名前をつけたときいております。
またロゴマークは平和と幸せのシンボルの「はと」をモチーフにし、先代社長、玉置恵三が考案したものです。
漢字の「中」をかたどった鳩が丸い輪(わ・「和」)の中に配置され、さらにじっと輪に留まることなく、羽を広げて羽ばたこうとしている姿を示しています。
Q.事業内容について教えて下さい。
紙媒体を中心とした印刷全般。その中でも特にパッケージ・POP・冊子など、多種多様な製本加工を伴う印刷物を得意としています。
例えば紙リング製本機は、なかなか特殊なもので和歌山県では当社にしかありません。その他にもトムソン(型抜き)加工機などパッケージ製作に欠かせない機械も有しております。会社を長く存続させていく為にも、独自性の追及を大事にしています。
このところ業界内では、激安の印刷通販会社さんが市場を席巻しています。例えば名刺なんかとても安い物もあるかと思います。
でも名刺は自分の分身となるものですから、質が良いものを作られることをお客様にもお奨めしております。
紙リング 名刺・カレンダー
各種発行冊子
Q.仕事をする上で心がけていること・やりがいを教えて下さい。
同じ受注をしても、作り手によって全く異なった仕上がりの商品が出来るのがこの仕事の醍醐味です。良いモノをつくるには、お客様に満足していただく前に、まず自分自身が納得のできる仕事が出来ているかを常に考えるようにしております。その為にはいかにお客様の立場に立って仕事ができるのかが大事だと思います。
我々の納めた印刷物が店頭や街中で使われているのを見ると、難しい仕事をやり遂げたという達成感とやりがいを感じます。
もちろん失敗やお叱りを受ける事もありますが、それに対してどう対応するか、その結果、お客様から「ありがとう」や、「助かったよ」といって頂いたときはうれしいですね。
Q.これからの事業展開・展望を教えて下さい。
業界では、安い価格を売りにしている会社さんもあり、価格競争も厳しいですが、当社としては、より独自性を出すために、本年新しい印刷機を2台導入し、紙媒体のみならず、色々な素材、例えばクリアファイルや厚いPP素材に対する印刷も積極的に手掛けて行きたいと思っております。
Q. 会社の福利厚生や取組みについて教えて下さい。
当社には草野球チーム(市の大会で優勝経験も!)がありまして、会社から補助を出しています。
社員旅行などは、それぞれ積立をしており、数年に一度遠方に行っています。行き先はほとんど国内です。時期は夏場が多いですね。海外はパスポートの関係など問題があるので、安心して楽しめることを考えています。
女性は産休を取得した後、ほとんどの人が職場復帰を希望し、戻ってきてくれています。
Q. 職場の雰囲気を教えて下さい。
たくさんの機械が連日フル稼働していますので、活気があります。
納期がありますので、時間に追われるという事もありますが、1日1時間1分を大事に作業しています。
Q.採用について求める人材について教えてください。
何事にも根気よく継続できる方、
固定観念にとらわれず柔軟な発想を持った方、
印刷という商品は、一つひとつがオーダーメイドのカスタマイズされた物ですから丁寧な作業ができる方、などです。
Q.研修について(キャリアプラン等)教えてください。
3ヶ月の試用期間中は、配属された各課で学んでいただきます。
その後はOJTを中心にそれぞれ独自の経験を積んでいただきます。
マナーなどは外部の研修会に、その他メーカーの勉強会に参加しています。
Q.就職活動中・今後活動する方へのメッセージをお願いします。
印刷という仕事は、それに携わる人のさじ加減で最終の成果物が大きく変わります。
例えば私が作る印刷物とあなたが作る印刷物では、絶対に同じモノが出来ません。
だからこそそこに仕事のやりがい・醍醐味があると思います。
何を第一に考えるか、情熱を傾けられる仕事か、自分を磨ける仕事か。
自分がこだわるモノづくりをしたいという方、是非印刷業界に就職してみてください。
色々な職種がありますが、きっとあなたのやりがいを見つけることができると思います。
先輩社員からひとこと
今日の先輩社員は、入社3年目、営業部 営業二課 後 盛太さんです。
Q.志望した理由・きっかけを教えてください。
印刷の営業というのは、単に既製品をお客様に売るのではなく、お客様と共に1から作り上げていくものであり、その点が他の営業とは異なると思います。
街を見渡せばありとあらゆる印刷物が目に飛び込んできます。
自分たちが作り出した印刷物を街で見かけることが出来ることが素晴らしいことです。また大好きな和歌山で地域に密着した営業がしたくて印刷業界に魅力を感じ志望しました。
Q. 現在の業務内容とやりがいについて教えて下さい。
印刷物の営業です。新規飛び込み営業は大変ですが、顧客を獲得したときの喜びはひとしおです。
必死で営業活動をし、仕事を受注したときは「努力が報われた」とやりがいを感じ、より一層営業活動に精が出ます。受注した商品が、お客様の要望と一致したとき、「ありがとう」と言ってもらえたときは、なおさら喜びの気持ちが湧きます。
Q.現在の就職活動中・今後活動する方へのメッセージをお願いします。
妥協することなく自分の行きたい業界を目指して頑張って下さい。
就活は大変だと思いますが、働くことはとても楽しいので、自分に自信を持って就活・学業共に後悔の無いよう励んで下さい。
Q. 和歌山に戻ってきて感じたことや思ったことを教えてください。
大学への進学は必要だと思っていたので、あらゆる大学を選択できる大阪に決めました。
戻ってきた理由は、和歌山が好きだということもありますが、近年就職などで和歌山から離れて行く人が増え続けているので、和歌山に留まり和歌山のために仕事で貢献しようと思ったからです。
大阪と比べ多少不便な面はありますが、仕事、プライベートにおいて大変生活しやすい環境だと思います。
◎玉置社長、後さん、貴重なお時間とお話、誠にありがとうございました。
御社の益々のご発展とご活躍をお祈り申し上げます。