和歌山市のがんばる企業!
( 東洋ライス株式会社 本社 )
今回は、東洋ライス株式会社を紹介します。
本日、お話してくださったのは取締役川上祐司さんです。
( 取締役 川上祐司さん)
Q.会社の理念を教えてください
-「技術を創造し広げ、社会に高度の貢献をしよう。思いやりと信頼で、温かい人間関係を築こう。向上心を磨き、未来に夢と希望を持とう」というのが当社の社是であり、理念であります。
企業の存在というのは社会への貢献度競争と捉えることができます。その中で単なる貢献ではなく、社会に高度の貢献しなければ早晩淘汰されることになりますので、如何に貢献するかということは大変大事なことになります。一例ですが、「薬食同源」、人は食べることにより健康を維持できるわけですが、当社の礎になった石抜選穀機というのは、その当時古くから消費者が不快感を抱く元になっていた米の中に混じっている石を取り除くことにより、ごはんを食べていて石を噛むかもしれないというストレスをなくし、安心してご飯を食べられるようにした貢献でした。
また社会に貢献することには、納税の義務を果たすということもあります。当社は中小企業ではありますが、55年間一度も赤字になることなく、常に納税し続けてきたことは誇れることであると思います。
Q.主な事業を教えてください
-事業は、総合食品加工機器製造販売事業、高栄養と良食味の金芽米の製造・販売事業、とがずに炊けるBG無洗米の製造販売事業、炊飯指導事業、環境と美味に配慮した稲作の土作り事業、金芽米による日本のコメ農業の活性化事業など、多くの事業があります。
社会への高度の貢献を考えて、事業活動をして、気付いたらそれだけの事をしていたというのが事実です。
我が社は、元々は米に携わる選別機や精米機・無洗米機等を開発製造する機械メーカーですが、現在はその豊富な技術を活かした食品メーカーでもあります。美味しさはもちろん、健康効果にも留意した、安全なお米やお米にまつわる食品の製造を目指して、培ってきた技術力をベースに商品開発を続けています。
職種は、総合職・一般職・昨年にできました地域限定総合職です。
総合職は、転勤があります。一般職は転勤がありません。しかし、それでは補えない部分が出てきたので関東圏内だけなどの地域限定総合職というのをつくり、試験中です。
部署は、技術、営業、企画広報、製造、管理等があります。会社の状況と本人の希望が合致すれば総合職から地域限定職などへの職種変更も可能です。
Q.職場の雰囲気などを教えてください
-社員は皆真面目で、仕事中の私語はないですし、メリハリが利いています。
職場の風通しを良くしようと、社長の工夫ですが、社員間の選挙で社員総代を選びます。社員に不満がある場合、総代を通じて社長と話し合いすることもできます。
また「自由と礼節」を大切にしています。目上の人には先ず自分から挨拶をし、尊敬の気持ちを持つことと、意見に相違がある時はその時に議論をすることも大切にしています。常に建設的な解決が出来るように心掛けているからです。さらに上司には話し難く困惑した場合などは社長に相談する事も可能です。社長は社員一人ひとりを大切にしています。
( 社内の雰囲気 )
Q.これからの事業の目標を教えてください
-しつこいようですが、社是にもありますように、高度の貢献をずっと続ける事です。
金芽米には普通の白米の6倍もの免疫ビタミンと呼ばれる「LPS(リボポリサッカライド)」が含まれていることが近年判ってきました。人の免疫を活性化させ、元気付けるものです。これは病気を治すのではなく、病気になりにくい体を作る、つまり予防に繋がるものであると考えられるのです。
金芽米は、病院や老人施設などでの使用が増えていますが、今後、さらに多くの人々の健康増進・予防に貢献していくものと思われます。
Q.仕事の上でのやりがいを教えてください
-やりがいは自分で作るものだと思っています。会社の看板を背負って、責任を持ち仕事をすることにより育まれていくものと考えます。
また、私は自分を限ることなく、製造・組立て、技術、施設設計施工、メンテナンス、サービスセンター、営業・営業企画・総務と多くの職種に携わってきました。
どこへいっても戦力になる人材、つまり所属部署からはここでずっとやってほしい、他の部署からは是非こちらに来てほしいといわれる人材になることを夢見て仕事に携わってきました。それが今活きていると感じています。
Q.求める人材を教えてください。
-集中思考(学校教育で行われるこの時間内にこの問題を解きなさいというような)ではなく、拡散思考(常にその問題を頭の片隅に置いておき、電車に乗っている時、テレビを見ている時などに、その問題を思考するような)のできる人が欲しいです。
それに加えて、知識があることは悪いことではありませんが、知識だけではダメであり、それを使いこなす知恵を持っている人材が重要です。
例えば、実際に遊びやお手伝い、クラブ活動などの実体験から蓄積された知恵、お年寄りよりと話すことにより伝えられた知恵など、経験は知恵になります。学校教育で培った知識に経験から来る知恵を加えると、いろんな事柄に対応できる人になるのです。
最後に、就職活動中の学生さん、採用ルールの身勝手な変更などで翻弄される事もあり大変だと思います。しかし、どんな時でも自分の生き様を語れるような人であってほしいのです。語る事ができれば面接など何も怖くありません。がんばってください。