第50社“Marking Solution - 信頼の印字を世界に。”

きらり輝く元気な企業 第50社
ご紹介する企業は、信頼の印字を世界に。“紀州技研工業株式会社”です。


(会社外観)

今回は、総務課長の岩橋さんと入社2年目ハードウェア課の谷口さんにお話を伺いました。
 
                ( 岩橋課長 )

Q.会社の経営理念を教えてください。

 我が社の社訓は「努力・努力・努力」です。人はそれぞれが、自分なりの努力をしているものです。人より1歩前に出ようと思えば、人の三倍は努力する必要があります。人の三倍の努力をして、自身を成長させていく事が大切です。その為に弊社では、社員の自己研鑽に対する投資は惜しまずに行っています
 そして「和を以って貴しと為す」も掲げており、社員の和(団結)をもって、活気ある雰囲気を作り、企業を盛り立てていくという思いが込められています。


Q.事業内容について教えてください。

 産業用インクジェットプリンターの開発・製造までを自社で一貫して行っているメーカーです。生産ライン上で段ボール、建材、パーツ、食品等に賞味期限やロット番号、バーコード等を自動で印字するインクジェットプリンターとローラーコーダー、文字検査装置、コンベア、制御盤の関連設備、インク及びソフトウェアの製造・販売をしています。
 起業のきっかけは昭和40年代に遡ります。社長の釜中が大手化学メーカーで働いていた当時、生産ラインで社員がゴム印を使い、製品が箱詰めされたダンボールに製造番号やロット番号などの管理番号を手押しする非効率な状態が続いていました。その様な中で、自動で簡単に印字できる機械があれば良いと考え、機械メーカーや印刷会社に、その機械のアイデアを持ち込んで開発を依頼しました。しかし、どの会社も作ろうとはしてくれなかったので、「自分で作ろう」と思い立ち、ゴム印式の自動捺印機を開発し、独立して「紀州技研工業株式会社」を設立しました
 会社設立時に自動捺印機のDM(ダイレクトメール)を企業に送ったところ、問い合わせが相次ぎ、自動捺印機の第1号を大手乳業メーカーに納品し、順調に販売台数を伸ばしていきました。その後、市場では多品種小ロット生産化が進み、可変的に印字内容を変えることができる、より使い勝手のいい製品が求められ、インクジェットプリンターの開発・製造に取り組み、自動捺印器からインクジェットプリンターへとシフトしました。自動捺印器の需要がピークとなる中で、インクジェットプリンターへの需要が高まりました。このように、時代の先を読み、市場のニーズの変化にうまく対応し、事業を拡大していきました。現在では、産業用インクジェットプリンターの印字対象は段ボールから金属、プラスティック、食品など多様化しており、市場のニーズに応えるべく様々な専用インクを開発しています。通常インクの他に速乾性の高いもの、強定着性があるもの、安全性に考慮した可食インク・錠剤用インクや近年は金属ナノ粒子を用いたインクの製造に成功し、PE(Printed Electronics)分野の開発を行っています。
 弊社の強みは対応力が高い点であると思います。全製品を自社で開発、製造、販売、保守まで一貫体制で行っているため、万一不具合が発生しても素早く対応できます「その日の仕事はその日のうちに」をモットーに郵便は最終便に間に合わせ、必ず速達で対応することで、和歌山という距離感をお客様に感じさせないようにしてきました。また、一貫体制なので、お客様からの頂く改善や要望の声にスピーディー且つ的確に対応し、製品開発に反映できる点も強みになっています。

  

Q.今後の事業展開について教えてください。

 今後は、既存のマーケットは網羅しつつ、産業用インクジェットプリンターの未使用分野での用途の開発に力を入れていきたいと思います。例えば、以前は卵の殻に賞味期限を印字した豆シールを貼っていましたが、可食インクが開発されたことで、今では卵殻に直接印字しています。このように印字・インク開発技術が進歩していけば、まだラベル貼りや手打ち作業をしている分野において、市場を広げる事ができると思います。また近年では、「金属ナノ粒子インク」を用いて、電子回路や配線の形成をインクジェット装置で行うPE開発にも力を入れており、PE分野で新たな市場の開拓をしていきます。機械からスタートし、電子化、インク開発など常にチャレンジしてきました。今後も市場のニーズの先端を行く技術開発に挑戦していきたいと思います。


Q.職場の雰囲気や社内の取り組みについて教えてください。

 職場の雰囲気は和気あいあいとしていてアットホームな職場です。休憩時間は社員が集まって雑談で盛り上がるなど社員間の距離も近く、年代や部署間の垣根は低く楽しく働ける職場になっていると思います。社内の親睦会行事も活発に行っており、福利厚生の一環として、社員旅行にはじまりソフトボール大会やゴルフコンペ、ボウリング大会、BBQ会や忘年会を開催しています。社長も全ての行事に参加し、社員ともコミュニケーションを取っており、社長との距離も比較的に近いです。また社員から発案でKGK English Club(英話クラブ)やウォーキング会を開催するなど様々なイベントを開催しています。


Q.求める人材や入社後のキャリアプランについて教えてください。

 求める人材は、能動的に動ける人です。ただ指示を待って動くのではなく、積極的に自分から動ける事が重要だと思います。自分の仕事をこなすだけではなく周りをみて、自分が今何をしたらよいか考えて、積極的に動ける人を求めます。入社後は新人研修を行い、基礎的な知識を身につけてもらいます。そして、技術分野ではOJTを通して、上司や先輩社員から指導を受けます。また研修やセミナーの参加は、強制しても効力が薄いので、社員の自主性を尊重して、受講させるようにしています。


岩橋課長ありがとうございました。
ここからは、入社2年目、谷口さんにお話を伺います。

 
                ( 谷口さん )


Q.和歌山市で就職した理由を教えてください。

 就職に際して、最初から和歌山市で就職を考えていました。出身は大阪の岸和田市ですが和歌山大学大学院への進学を機に和歌山市で一人暮らし始めました。就職を考えたときに、大企業だと配置換えや転勤が多く、腰を据えて研究・開発をする事が難しいのではと思い、また地元からも近く、住んでいる環境が良くて仕事とプライベートを両立させる事ができると思ったので和歌山の企業に決めました。
 そして、和歌山の企業が集まる合同企業説明会で、企業ブースに座り、説明を聞いたのが弊社との出会いでした。それまで産業用インクジェットプリンターについてはあまり知りませんでしたが、説明会で事業内容を聞き、PE開発に魅力を感じ弊社を志望しました。そして数社から内定をもらいましたが、その中で弊社はお客様になる企業の業界が広いので、自分のアイデアを幅広く開発研究に活かすチャンスがあると考え、弊社への入社を決めました。


Q.現在の仕事内容ややりがいについて教えてください。

 入社1年目はIJP(=インクジェットプリンター)開発部メカトロニクス課に配属され、機械部品の設計をしていました。そして今年度からは、ハードウェア課に在籍し産業用インクジェットプリンターの電子回路の設計をしています。電子回路はインクジェットプリンターにおいて、さまざまな情報を処理して電気信号を送り、ポンプやバルブ、ヒーターといった部品を正常に動作させ、インクを飛ばして印字する役割を担っています。機械部品の設計では不具合等があれば目視で異常箇所の確認ができますが、電子回路の場合は、不具合箇所が目視で確認できない所が設計の一番難しいところです。大抵の場合、電子回路を組んだ最初の動作確認ですぐに印字できることはまずありません。一つひとつ立ち戻って、オシロスコープなどの測定器を使い原因箇所をつきとめていく根気のいる作業をしています。この作業を何度も繰り返し、回路上をきちんと電気信号が通って、バラバラの部品が1台のインクジェットプリンターとして正常に動作し、印字できたときの達成感は言い表せないものがあり、この仕事の一番のやりがいでもあります。


Q.求職者の方へメッセージをお願いします。

 この地域で働きたい、プライベートはこうしたいなど、自分が今後送っていく生活のイメージに合った企業で働けることが幸せであると私は考えています。企業の大小やネームバリューに固執しすぎずに幅広く情報を集めて、ライフスタイルも考えながら就職活動に臨んでほしいと思います。

紀州技研工業株式会社